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「やりすぎ顔」ってどんな顔!?
2019-01-21
2023-03-24
皆様こんにちは
今日は久々にフェイシャルのネタです
ちょっと題名がセンセーショナル過ぎるかなと思いつつ・・・
というのが、少し前になりますが年末にかけて沢山の歌番組放映されていましたね
うちの長男がJPOP好きな世代になってきており、また1歳4か月の次男も「USA」がかかると手足を振っていいねダンスが止まらない笑
そんな2人と一緒だと音楽番組を見る機会も例年以上に増えました
それを見ていて感じた事
一般視聴者目線に少し美容皮膚科医的な視点を混ぜて
年末の音楽番組は一気に色々な有名人を見れて、しかもこの時しか集まらない様なレアな顔ぶれもあり
経年変化を評価するにはもってこいの、ある意味私にとっては美容の医師としての「目」をトレーニングする良い機会です
そんな目線で見ると上手に年をとってる人、そうでない人・・・色々ですね
何をもって上手というかは、私の主観が入るところですし美意識は人それぞれですので正解は色々ですが
「やり過ぎておかしな顔になっている」
と感じるのは、皆に伝わるところのようです
と言うのが家族で見ていると
「これはちょっと」という方はうちの美容に疎い旦那さんでさえ気づく、うちの9歳の長男でさえ気づく
「この人きれいになったね~」とかは「ん?何か変わった?どこが変わったの?」と言う風に意見が分かれるところでした
美人や可愛いいといったポジティブなサインはその個人の感性や好みに左右されますが
ネガティブなサインは広く認知されてしまうようですね
ここでいうネガティブなサインとは「やり過ぎた不自然な顔」の事です
画面を見ていて思ったのが、おそらくボトックスが効きすぎてるんだろうな、注入剤(ヒアルロン酸などの皮膚充填剤)入れすぎているんだろうな
という方が多いなという印象
誤解のないように、これはあくまでも私の個人的な勝手な意見です
なんていうんでしょう
「笑い切れていない笑顔」「辛そうな笑顔」「怒ったように吊り上がった眉」
「大きすぎる頬」「丸すぎる頬」
こんな様子の方がそこそこいらっしゃいました
そういう顔を作っちゃいけないというのが、我々美容の医者の課題でもありますが
なぜ、ここまでビジュアルを売りにしているプロにでさえこんな事が起こるのだろうというのは不思議にも思います
職業を問わずですが、「やり過ぎ」の原因になるのは「気にし過ぎ」る心理状態かと思います
そこばかりが気になって、そこばかり鏡で見る
更に拡大鏡を使ってそこばかり見る
ちょっとの凹み、しわも許せない
そんな気になる部位を一個一個消しゴムで消すように治療していくと、全体のバランスは崩れます
お顔全体として、良い部分と悪い部分がほどよく盛り込まれていないと全体としておかしな印象を与えます
息子たちの顔を見ていて思うのです
息子たちの目の下にも乾燥すればシワは入る、笑うとほうれい線がくっきり出る
そんなサインは、9歳の息子にも1歳の息子にもあります
しわや凹みの全てが加齢による変化ではありません
ただそれが不可逆的で戻らないような状態になり進行するのが加齢による変化でしょうか
「やりすぎた顔」を避けたいのであれば、多少のマイナートラブルは敢えて残す
あと、ここを良くすれば完璧なんだけどな~位の猶予は残すべきかと思います
先の話に戻りますが、画面を通して私が「ちょっとな?」と思った方は
目周りはピンとして、額もピンとして、眉間にシワもない
でも笑うと、全部がゆがんだような思わず目をそらしたくなるような笑顔になっていました
パーツにこだわって仕上げすぎると、こんな結果にもなります
ナチュラルに仕上げたいのであれば気になる箇所ばかりを深追いするのは厳禁です
以前に、海外のDrの完璧なプレゼン完璧な仕上がりのライブインジェクションを見た後の食事会で女医仲間が言っていたのですが
「あんな会の後に言うのもなんだけど、思うに、顔にわびさびも大事だよね~」
と言ってました
なるほどな~と思いました
勿論、そういった彼女の顔は、メンテしてるけど思いっきり笑うとシワは入るナチュラル美人です
私も自分の顔に、ヒアルロン酸を入れ、ボトックスは定期的に打ち
それなりにいじってます笑笑
患者さんとの話に良く出るのですが、美容のクリニックを選ぶときに決める基準の中に「先生の顔」があるようです
顔立ちと言うか、やり過ぎた顔になってないか
皆さん、これを重要視しているようです
あとは口コミやら、料金やら勿論他にも色々と基準はありますが
そんな話を聞くと、そんな見えないハードルを越えて出会えた目の前の患者さんに感謝すると共に自分も気をつけなきゃなと思わされます
我々は、いつでも美容医療を受けれる環境だからこそやり過ぎてしまう傾向にもあります
「わびさびも大事」「待つのも大事」
自分も再認識した今日この頃でした
今日は写真もない、文章ばかりになったので昨日の休日の一コマ
息子がお昼寝の間に頂いたシャンパンでほろ酔いに~
というのは一見優雅そうですが、友人にもらったこの本を片手に大爆笑しながらでした
この本、私的にドストライクな笑いのセンスです
子育て中のママさん、頑張ってる主婦の皆さんに読んでほしい
色々大変な事あるけど笑い飛ばしていこう!そう思える本です
久々に涙を流すくらいに笑えました(あ、利益相反は1ミクロンもありません笑)
良かったら皆様もどうぞ
あ、話が戻るかもですが、私の顔もこの写真でお分かりの通り
上瞼のかぶさりに左右差があります(なので正面写真は苦手です
右が特にかぶさっている
治したくてしょうがなく、オペしようかと思った時もありましたが
美容外科のDrに相談するとほぼほぼ「やんなくていいよ、たぶんやった感出るよ」と
止めてくれる意見には素直に従い、HIFU行いけるとろまで行こうと思ってます
「待つのも大事」というのはそんな意味合いです~
お通いの患者様、お世話になっている方より頂きました
お心遣いありがとうございます