EXAMINATION 診察項目
レーザートーニングとは?
レーザートーニングとは、照射モードのことを指しており、他のレーザーや機械では治療が難しい肝斑、肝斑を含めた色素性の病変の治療に効果的です。非常に弱いパワーのレーザーを照射することで、肌に負担をかけずに少しづつメラニンを破壊します。
レーザートーニングは肝斑だけでなく、シミ・色素沈着の治療に有効です。さらに顔全体に照射することで毛穴の引き締め効果や小じわの改善効果、さらにリフトアップ効果や美白効果も期待できます。また、皮膚の深部(真皮上層)にまでレーザー光線が届くことにより、コラーゲンの生成を促すため、総合的にハリのある透明感に溢れた美肌へと導きます。
お顔はもちろんの事、ボディのくすみや色素沈着にも有効です。1~2週間に1回ペースで5~10回繰り返し行うことで継続的な美肌効果を実感することができます。
シミは取りたいけど、ダウンタイムが気になって躊躇されていた方にも安心してお受けいただけます。
クミコクリニックのレーザートーニングはメドライトC6(QスイッチNd-YAGレーザー)という医療用のレーザー機器を使用しています。
クミコ先生レーザートーニングについて詳しく解説します
レーザートーニング
今日はレーザートーニングについてご紹介します。現在レーザートーニングには賛否両論色んな意見が飛び交っていますが、個人的には好きな治療です。適切な出力で、適切な間隔と回数を行う限りはとても良好…
月一、美容医療のススメ!
今日は開院当初からお付き合い頂いている患者様のご紹介。この方は、レーザートーニング、ケミカルピーリング、高濃度ビタミンC点滴などその時のお肌の状況に合わせて行いながら、1か月に1回または2か月に1回…
シミと一口に言っても・・・
さて、紫外線が強い時期になってきました。とは言え、ご存知の通り紫外線は一年中降り注いでいますが、なかでも5月~10月はUVBという波長が多くなります。ざっくり分けると、たるみ、シワ、シミの原因になるUVAに対し…
肝斑にはやっぱり内服!?
「肝斑」ってもう皆さまご存知ですよね!?TVのCMでも取り上げられたりで大分認知度は上がってきています。私もしっかり「肝斑」があります。ご存知ない方のために…
その他トーニングのブログ一覧はこちらからご覧下さい
こんな方におススメ
- 肝斑が気になる方
- 肝斑とシミと両方混在している方
- 色素沈着(炎症後の色素沈着、虫刺されの後、擦過による色素沈着)が気になる方
- 肌の色むらを均一にしたい方
- 毛穴やくすみが気になる方
レーザートーニングによる肝斑治療の特徴
従来の肝斑治療は、内服薬や塗り薬による治療が主で、効果を実感するまで時間を要していました。また、これまで肝斑に対してレーザー治療を行うことは、逆にメラニンを生成するメラノサイトが活性化しやすくなるという理由で避けられてきましたが、レーザートーニングの登場により、内服薬だけでは実現できなかった早さで治療することが可能になり、肝斑治療を飛躍的に進化させています。
その最大の特徴はレーザーを均一に照射できることと、低出力であるため炎症が起こりにくいことにあります。通常のシミ治療で使用されるレーザーのビームの形はガウシアン型と呼ばれ、山のような形をしています。これはビームの中心が最もエネルギーが強く、中心部から離れるにつれだんだんと弱くなります。肝斑は非常にデリケートなシミで強い出力による治療を好みません。強すぎる中心部は逆に炎症を起こし肝斑が増悪する可能性もあります。これに対して、レーザートーニングで使用するメドライトC6のビームはトップハット型と呼ばれ、平らなレーザービームなので均一にむらなく、かつ強すぎる部分を無くしてエネルギーを加えることが可能となりました。
「レーザートーニング日本公式サイト参照http://lasertoning.jp/kanpan/signs.html」より引用
肝斑は手で触れるなどのちょっとした刺激でもメラノサイトが活性化しやすい状態となっています。その点、レーザートーニングを使用することで広範囲に弱いパワーで照射することができるため、メラノサイトが活性化させるような刺激を起こすことなく、メラニンを徐々に減らしていくことができます。治療効果を得るためには、1〜2週間に1回の間隔で、合計して4〜5回の治療を受けることがお勧めです。また、肝斑の炎症を抑えるトラネキサム酸の内服を併用することで、治療効果をより高めることができます。
治療直後にほんのり赤みが出た場合も、数時間で治まります。
シミができる原因とメカニズム
シミができる大きな要因の1つに、紫外線があります。紫外線には肌にとって有害な物質が数多く含まれており、私たちの肌は紫外線を浴びることで有害な物質から自らを守ろうと活性酸素(フリーラジカル)を発生させます。しかし、活性酸素が必要以上に増えすぎると、自己細胞にダメージを与え、シミの原因となるメラノサイトを活性化し、メラニン色素を生成します。これがシミや色素となって肌に沈着していきます。
ただし、通常私たちの皮膚はターンオーバー(新陳代謝)によって常に新しい細胞へと生まれ変わっているので、メラニン色素を体外へ排出し、シミを作らない機能が備わっていますが、活性酸素が大量に発生することでターンオーバー(肌の新陳代謝)自体が乱れてしまい、メラニン色素が排出されずに体内に残ってしまいます。ここに一役買うのがレーザートーニングです。レーザートーニングはメラニン色素を少しづつ減らして徐々にシミを改善していくだけでなく、照射していく度に角質ケア効果もあるため、ターンオーバーの乱れを正常化し、シミを予防する効果も期待できます。
そもそも肝斑とは?
肝斑はいわゆるシミの一種で、薄茶色のシミのようなものが頬あたりに左右対称に現れるのが特徴です。シミにも色々な種類がありますが、特に肝斑はシミとの区別がつきにくい上に間違ったケアや治療をすることで悪化することもあるので注意が必要です。
女性に多い症状ですが、男性にも見られます。また、女性すべてが発症するというわけではなく、発生のメカニズムには黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンが関係しているといわれており、妊娠や経口避妊薬(ピル)の使用、更年期に伴う女性ホルモンの減少・変動によって、肝斑が発生しやすくなると考えられています。また、年代的には30代~40代の女性に発症するケースが多く、女性ホルモンのバランスが大きく崩れる40代後半から50代の更年期においてはさらに発症する確率が高くなることがあります。
一般的なシミと違って肝斑の発症は紫外線によるメラニン色素の大量生成が原因ではないとされていますが、紫外線を強く受けた部分に発生しやすく、紫外線の影響により症状が悪化してしまう場合があります。また、体調や生理周期によって、色の濃さが変化することもあります。
顔のマッサージなどを行った直後に発症するケースもあります。必要以上に強い力で肌をこすることによって皮膚に刺激が加わり肝斑の発症を起こさせるのです。そのためフェイシャルエステや自己流のマッサージなどは慎重に行う必要があります。
肝斑とよく似たものには、アザや色素沈着症などがありますが、これらは治療方法が全く異なるので、まずは医師による診断を受けられることをお勧めします。
肝斑の見分け方:
肝斑には他のしみとは違う特徴があります。特徴としては
・シミの境界がくっきりとしている
・シミが地図のようにべたっとし、濃炎の差があまりない
・シミが左右非対称である
・頬に現れやすく、頬・口の周辺などにできる
・30代〜40代で現れることが多く、閉経後は薄くなることが多い
レーザートーニングと併用したい治療薬
<<ハイドロキノン>>
ハイドロキノンはシミの要因となるメラニン色素を作り出す「メラノサイト」の働きを抑制し、シミや肝斑を改善する作用があります。ビタミンC誘導体やアルブチンのような一般的な美白成分の100倍の効果があるといわれています。
肝斑治療では1日1~2回外用する手軽な治療法です。
<<内服薬>>
内服薬を併用することで体の内側から肝斑をコントロールし、治療の効果を倍増させ、新たなシミの発生を予防します。
当院ではトランサミン(トラネキサム酸)とシナールを処方しています。
トランサミンは、元々は止血剤や抗炎症薬として使われていた薬でしたが、美白効果があり、抗プラスミン薬としても認知度が高い薬です。シミや肝斑は細胞内のメラノサイトでメラニンが大量に作られることで発生しますが、トランサミンはメラノサイトの活性化の促進要因であるプラスミンを抑制するため、肝斑やシミを改善します。1日250mg~1500mg/dayまで容量があり、その方の肝斑の程度によっての飲む量や回数を決めていきます。その後の経過を見ながら徐々に減らしていき、最終的には中止します。
シナールには、「パントテン酸」というビタミンCの働きを助ける成分が配合されています。これによって、メラニン色素の生成を抑制すると同時に、すでに沈着してしまったメラニン色素も改善してくれます。また抗酸化作用もあり、肌の免疫や抵抗力を向上させる効果もあります。
トランサミンとシナールは併用することで効果が高まるため、この2つを合わせて飲むことが一般的です。
◇トランサミン(90錠):¥3,300
・稀に吐き気や胸やけ、下痢、食欲不振、痒みなどの症状が現れることがあります。
◇シナール(90錠):¥3,300
・稀に胃の不快感や吐き気、下痢などの症状が現れることがあります。
※上記の症状が出た場合はすぐに服用を中止してください。
ボディトーニング
脇やデリケートゾーンなど擦れる場所やデスクワークなどで座ることが多い方が悩まれるお尻、背中などは黒ずみになりやすい部位です。そんな黒ずみやくすみにはボディトーニングが効果的です。様々な黒ずみに対応し、明るく透明感のある素肌へと導きます。顔の治療よりも出力はやや高めに設定しますが、ダウンタイムはなく、安心してお受け頂けます。
個人差はありますが、通常2~4週間に1回のペースで5~10回の継続治療をお勧めしています。
ボディの黒ずみの原因
<自己処理>
カミソリや毛抜きなどによる自己処理は肌にとって負担となり、炎症を起こす場合があります。特に脇やデリケートゾーンは皮膚が薄くデリケートな部位なので、自己処理による刺激によって色素沈着が起きやすくなります。色味を改善する治療を行う前に、医療脱毛を済ませ自己処理の必要がない状態にしておくことで黒ずみや色素沈着の悪化を防ぎます。
<摩擦による色素沈着>
デリケートゾーンの黒ずみに多い原因がゴムの締め付けの強い下着やショーツの摩擦です。デリケートゾーンは肌を守るためにメラニンの生成が活発になりますので、色素沈着や黒ずみが起きやすくなります。下着のゴム部分があたる脚の付け根や腰回りなどは黒ずみになっている方が多く、ほとんどは下着による摩擦や刺激の積み重ねが原因です。
これらが原因でなる色素沈着や黒ずみにはボディレーザートーニングが適応です。軽度の黒ずみであれば、ハイドロキノンなどの外用薬での治療も可能ですが、レーザー治療に比べ長期的に続けないと効果が出ないため、クリニックでの治療と併用して頂くことをお勧めしています。
治療の流れ
-
STEP 1
カウンセリング
医師のカウンセリングにて色素斑(しみ)の診断をした後、どの治療が適しているか決定していきます。レーザーの特徴や治療後の経過などお話します。
-
STEP 2
施術
実際にレーザーを照射していきます。治療時間は全顔で約15分程度です。パチパチとはじかれる感じです。痛みが心配な方は事前に麻酔をすることも可能です。塗るタイプの麻酔で約30分ほど放置し浸透させていきます。
-
STEP 3
クーリング
レーザー照射後は軽度の赤みが出現する場合もあります。終了後に5~10分お冷やしして終了します。
-
STEP 4
終了
終了後はすぐにメイクをしてお帰り頂けます。日常生活は普段通り過ごして頂いて構いません。
-
実際にレーザートーニングをしているをしている施術風景です。パチパチと弾かれる感じです。
FAQ よくある質問
- 全て開く
- 全て閉じる
- Q 施術後はどんなお手入れをすればいいですか?
-
A
治療直後の肌は、紫外線によるダメージを受けやすい状態になっていますので、日中は必ず紫外線対策を行って下さい。肝斑の場合、刺激を与えることで症状が悪化することがあるので、洗顔やメイクの際などに強く触ったり、こすったりしないように注意して下さい。また乾燥を防ぐ為、治療後はしっかりと保湿を行って下さい。
- Q ダウンタイムはありますか?
- A 赤みや腫れなどのダウンタイムはありません。
- Q 術後にメイクは可能でしょうか?
- A 当日より可能です。入浴や洗顔なども普段通り行って頂いて構いません。
- Q 施術はどれぐらいのペースで行えばいいですか?
- A 症状によって個人差はありあすが、1~2週間に1回のペースで5回~10回が目安です。
- Q アトピーの症状がある場合でも施術は可能でしょうか?
-
A
アトピー肌や敏感肌の患者様にも安心してお受け頂けます。
(赤みや炎症が出ている場合には避けて下さい。)
- Q 色素沈着やニキビ跡にも効くのでしょうか?
-
A
レーザートーニングは顔はもちろん、体の色素沈着やニキビ跡にも効果的です。
1回でも効果は実感して頂けますが、2~4週間に1回のペースで5~10回受けて頂くことをお勧めしております。
料金
部位 | 回数 | 料金 |
---|---|---|
顔全体 | 1回 | ¥22,000 |
5回コース | ¥88,000 | |
10回コース | ¥176,000 | |
首 | 1回 | ¥22,000 |
5回コース | ¥88,000 | |
10回コース | ¥176,000 |
※下島医師施術の場合指名料¥11,000、山岡医師・橋本医師施術の場合指名料¥5,500が別途必要となります。
※初診料又は再診料が別途必要となります。
※お顔以外の治療部位はご相談ください。
※コースの有効期限はコースお申し込み時より2年間となります。
※当院では医療ローンは取り扱っておりません。