【①PMP（ペパーミントピール）】

昨今マッサージピーリングなどのTCAピーリング剤がブームでした。TCAピーリングとは深い層まで剥離するタイプのピーリング剤ですが日本人の肌には深層のピーリングはダウンタイムが大きすぎて敬遠されていました。昨今そういった肌にも合うTCAピーリング剤が開発され、このPMP（ペパーミントピール）は更にマイルドな仕様に改良されました。TCAの濃度を抑えつつその分浅層にも作用するAHAを配合し、更に保湿成分もたっぷりと含まれているので刺激感も抑えられ施術直後からモチッと潤いのある仕上がりになります。またペパーミントが含まれていることから、それによる清涼感や香りでアロマテラピー効果もあります。併用するメリットは、例えばNeofound（ネオファウンド）の様な肌のトーンアップを狙う注射製剤はそれ自身がメラニンの生成を抑え美白効果をもたらしますが、さらに蓄積されたメラニンをPMPで排出させることでその効果は早まります。毎回併用でも、都度併用でもご自分の好きなタイミングでカスタマイズする事も可能です。

【②HIFU（ウルトラフォーマIII)】

エイジングが進んだ状態は表面にある肌のみ治療しても全体として良好な結果は得られません。深部の構造をしっかりと改築して、表面の皮膚を整えると相乗効果は言うまでもありません。下の症例はHIFUとのコンビネーション治療を行った例です。（ウルトラフォーマIIIに関して詳しくはコチラ）

70代前半女性（フェイスラインのたるみ、目周りのたるみ、口周り目周りのシワ）対して、ウルトラフォーマIII（4.5,3,2mm)を１回、Neofound＋PMPを２週間おきに４回行いました。

臨床写真でも、全体的に下がった印象が上がり、肌のハリやつやが出てテクスチャーが改善しています。更に詳しく見ていくと

これは定点観測で術前術後の位置移動がどの方向にどれだけの距離起こっているかを見たものです。これによると最大で5mm、平均すると3～4ｍｍ外側斜め上方（手で耳側へ引っ張った方向）へ移動しています。更にボリュームの変化を見ると

青系が前後でボリュームが増えた部分、暖色系がボリュームが減った部分です。つまり口周りのボリュームが減り頬のボリュームが増えていますので、美しいフェイスラインをキープする配分としてはこれが理想的です。更に色々な角度から改善度みていきますと。まずその美白効果について下のメラニン強調画像を参照ください

濃いしみが消えるという程ではありませんが、全体にメラニン（黒い部分）の量が減っています。更にしわの改善度を見ると

目周りのシワ、口周りのしわ・たるみ改善しています。この様に深部の治療を表層の治療（肌育治療）を併用することでリフトアップから小じわの改善、肌のトーンアップやハリ艶といったテクスチャーの改善までをいっぺんに手に入れることができます。