ヒアルロン酸のすすめ方
2016-10-25
2017-06-13
皆様こんにちは
今日は肌寒いですね
さて、先週末行われたヒアルロン酸のセミナー
いつもは技術を教授し合うテクニックシェアが多いのですが
今回はヒアルロン酸注入を患者様におススメする時どのような説明を行っているかという
いわゆるカウンセリング方法の勉強会でした
数名の先生方を前に僭越ながらお話させて頂きました
老化のメカニズムから臨床的なアセスメント、そして本題のカウンセリング法まで
グループに分かれロールプレイングしながらの実践的な会でした
とっても勉強になりました、私が(笑)
なかなか、他の先生方のカウンセリング法を見る機会というのはないので
なるほどこういう風に言い換えると分かりやすいなあ
とか
あるいは患者さん役のモニターさんの鋭い質問に
そこが疑問なんだ
とか
目から鱗な情報もありで、お互いにアップデートでき有意義な会になりました
我々医師は、患者様の顔を診て、診断しアセスメントし、治療するのが仕事です
なぜほうれい線が深くなったのか、それにはこんな治療法が効くであろう、そして実際に治療をする
それが私達の仕事です
そしてその過程を患者様に分かりやすく説明し治療の同意を得なければいけません
この時必要となるのが「コミュニケーション能力」です
我々が当然知るべきである解剖学的な老化のお話をそのまま患者さんにしても伝わりませんし
患者さんに伝わる言葉で伝えなければ意味がありません
例えばほうれいせんが深くなる理由を患者さんに説明する時
我々医療者側の用語でそのままいうと
「鼻唇溝が深くなる原因は、頬の下垂による影響であり、頬の下垂は頬骨の萎縮と脂肪組織の下方への位置移動と頬骨に付着する支持靭帯が緩むことで起こる」
となります
これをそのまま素人の患者様にお伝えしても
ので
「ほうれい線が深くなるのは頬のたるみが原因です。ほほのたるみを堰き止める様に入る溝がほうれい線です。また年と共に頬の骨は痩せてきて頬骨についてる顔を支える靭帯がだらんと緩むので全体に顔がさがってきます。そういった事が合わさってたるみが起き、ほうれい線が深くなるのです」
という風に患者さんに伝わる言葉で置き換えなければなりません
患者さんに分かりやすく伝わるように、写真で示したり、女優さんの顔をたとえに出したり
そのツールは色々ですが
手技だけでなくそう言ったスキルを鍛えるのも我々には求められるところです
いいものはいい
ですが、その良さをいかに分かりやすく伝えるか
技術もトーク磨いていかなきゃです
分からない時は、どんどん質問しましょう
高い治療費を支払うのです、納得して治療を受ける環境もまたその付加価値の一つですから
遠慮なく聞いてください
そして不安は全て取り除いてから治療を受けてください
納得できるまで何回も聞き返しましょう
それにどこまで付き合ってくれるかも、医師を選ぶ要素の一つとしていいかと思います
因みに翌日はヒアルロン酸、ボトックスの取材でした
分かりやすくお伝えできてたらいいなと・・・
そして先日とっても美味しい差し入れ頂きました
ありがとうございます
ではでは