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ワコール 痩身 加齢による体型変化
2014-12-29
2017-06-19
皆様こんにちは
おせちの材料やお正月の準備の品々がスーパーにも並びすっかり年末モードですね
クリニックBは明日まで通常通り診療しています
年始は8日から診療開始します
さてさて、「日本抗加齢学会」の学会誌に面白い記事が掲載されていたのでご紹介します
日本女性の加齢による体型変化
株式会社ワコールさんの人間科学研究開発一課の研究データです
1964年~2009年までの45年間の追跡調査
1950年生まれ、1960年生まれから100名の女性を抽出し30年間の体型計測し検証、考察を行っています
すごい、地道なスタディですよな。さすがワコールさん
まずは「胴体部周径値の加齢による変化」
バスト、ウエスト、腹部、ヒップ、太もも付け根周径といったいわゆる胴体部分は20代後半が最も細く引き締まった時期
30代前半から各部位の周囲径は増加し胴体部分は太くなっていく
この傾向は50台まで続き、50代にはバスト周囲径と腹部周径が同じになっています
いわゆるドラム缶(笑)
そして各部位の加齢による形状の変化
まずは腹部
次にヒップ
最後はバスト
なるほど~ですよね。面白いのが、追跡調査の結果この変化の大きさのばらつきはあっても、すべての人で同じように起こっているとのこと
「30超えたら、体重変わらないのに服が似合わなくなった
とかいう声はよくよく聞きます。私も実感したとこと。
これって、そんな気がする!?のではなく残念ながらほんとに起こっていることなんですね
しかもいわゆるおばさん体型はみんな着々と忍び寄ってくる
とは言え、救いもまだあります
加齢変化が小さく若い時の体型を維持していた群が25%存在したそうです
その人達の特徴は
①生活習慣:日常生活で身体を動かすのを心がけており他人と比較して歩行 速度の速い人
②生活行動:美しい姿勢をとることを意識し身体を動かすことを心がける
いわゆる、生活強度を自然にあげる工夫をしている。食事面でも暴飲暴食をせず規則正しい食生活を心がけているとのこと
当たり前じゃん!って思う方もいるかもですが、根拠のある裏付けがあるかは非常に重要な事
以前のブログでも触れましたが、特別な運動や筋トレをしなくても美しい姿勢を保ちちょこちょこと動き回る事は体重コントロールだけではなく、体型維持にも直接つながるんですね
加齢による変化は単に太る変化ではなく、形が変わる変化
四肢の変化が小さく体幹部分の変化が大きいこと
など、体重を減らすのではなく、ボディラインを形成していくことが、本当に意味のあるボディのアンチエイジングなんだと確信できた文献でした
ワコールさんありがとう
蛇足ですが、年齢を重ねるにつれ下着の大切さを感じます
極端な話、どんなに安い洋服を着ようが下着だけにはこだわったいいものを身につけたいと思うようになりました
気持ちも上がって、何よりも贅沢な気分になります
自分のための自分を満たす最高のおしゃれかなとも
人間工学にもとづいたワコールさんの素敵な下着を探してみようかな~っと思います
ではでは、今年もあと一日、頑張るぞ
下島 久美子