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機器による痩身「冷」か「温」か? その①
2014-10-10
2017-12-19
こんばんは。今日も慌ただしく気付けば夕暮れ時。
ふとクリニックの窓の外に目をやると、日比谷の空が何とも幻想的の色に染まってました。
秋の夕暮れですね
さてさて、クミコクリニックは機器を使った痩身治療に力をいれています。
多岐にわたる痩身機器がありますがいずれも特有の理論で脂肪細胞を減少させたり、皮膚のタイトニングにより細く引き締まったボディラインを形成したり・・・です。
「脂肪細胞を減少させる」と一口言いますが、実際に脂肪細胞に何が起こっているかと言うと、
医学的には「脂肪細胞のアポトーシス(apotpsis)」という現象が起こっています。
アポトーシスを起こした細胞が徐々に体外へ排出され脂肪細胞が減少してきます。
で、「アポトーシス」???ですよね。
アポトーシスとは不要になった細胞が自ら死滅すること。
この言葉はギリシャ語の[apo-(離れて)」と「ptosis(下降)」に由来し「(枯葉などが木から)落ちる」という意味があります。
よく例えられるのが、オタマジャクシがカエルに成長する過程で尻尾がなくなるのもアポトーシスの一つです。
細胞の死滅とは言いますが壊死ではなく自然現象なので決して怖いことが起こっている訳ではありませんよ
機器を使った痩身治療はこの脂肪細胞のアポトーシスをどのような方法で起こすかによって大きく分かれます。
タイトルにもある「冷やして起こす」か「温めて起こす」かです。
1.温度を低下させて脂肪細胞のアポトーシスを図る機器
米国の痩身市場では圧倒的なシェアを持つ痩身機器です。脂肪をシャーベット状に氷結させて脂肪細胞のアポトーシスを図ります。
脂肪細胞が他の組織よりも高い温度で凍るという性質があるため、他の組織(皮膚や血管)にはダメージを与えずに脂肪だけを凍らせすことが可能となりました。
治療自体は、減らしたい部分を約一時間吸引し氷結します。その間は読書をしたりゆっくりとくつろいで頂きます。
マレーシアのDr.LimのクリニックではクルスカVIPルームというのがあり、ソファに横になりおやつを食べながら映画を見ながらクルスカを受けるそうですよ
「cool=冷却」して「sculpting=彫刻」する。上記の写真のように凸の部分が削られ、彫刻するように形作っていくというイメージですよね。
2.温度を上させて脂肪細胞のアポトーシスを図る機器
・RF(ラジオ波・高周波・・・)
・超音波(キャビテーション・・・エステなどでよく利用されていますね)
・HIFU(高焦点型超音波・・・ex.ライポソニックス
・EMS(電気的筋刺激・・・ex.ACBody)
・パルス電磁場(ex.ヴィーナスレガシイ)
等々。当院にも導入されている機器もあります。
まだまだご紹介したいところですが、長くなってきましたので本日はこの辺で
今日は「冷」の痩身機器でしたぁ~。「温」の痩身機器も順次ご紹介していきますね。
ではでは皆様良い週末を。