DOCTOR BLOG ドクターブログ
日本レーザー医学会 痩身治療
2014-11-29
2017-07-24
皆様こんにちは。せっかくの週末が雨ですね
今日は午前中診療をお休みして「第35会レーザー医学会総会」に参加してきました。
帝京大学の渡辺晋一先生が会長の今年は新宿の京王プラザで開催されています
朝一番であった「痩身治療における光・高周波治療」のセッションを聴いてきました
日本の学会で、痩身機器のセッションが大きく取り上げられることは珍しく大変勉強になりました。
東海大学の河野先生、ハートリークリニックの服部先生、久保田潤一郎クリニックの久保田先生、クリニックFの藤本先生によるご講演でした。
クールスカルプティング、ライポソニックス、ノバシェイプ、ヴァンキッシュ・・・etc
痩身治療と一口に言っても、体重減少を狙うのか、内臓脂肪を減らすのか、部分痩せか、ボディラインを形成するのか
実際に脂肪細胞に何が起こっているのか?脂肪細胞のダメージって何?脂肪細胞のアポトーシスは起こっているのか?
脂肪細胞から放出された遊離脂肪酸はその後血中でどの様な動きをするのか
内臓臓器への影響は?
治療の効果を客観的に正当に評価する方法の難しさ
今ある疑問点をエビデンススレベルにすることの難しさ
とにかくまだまだ未知の部分も課題も多く先生方によっても見解の相違が大きい分野だなというのを改めて実感しました
だからこそ、面白い分野でもあり、そして慎重に誠実に医学的根拠を追求する姿勢を忘れずに取り組んでいかなければいけないと思いました。
今後の展開として、
体表からの機器のアプローチで生活習慣病の改善や皮下脂肪だけではなく内臓脂肪の現象も図れるの
ではないか
また、複数の痩身機器を組み合わせた治療「RF+キャビテーション」「冷却+キャビテーション」・・・が有効であること。
診療のヒントも頂きました
まだまだ課題は山積みですが、あくまでも個人的な感想としては、痩身機器を使った体表からのアプローチがちゃんと効く治療であること、そして目に見える結果をだせる治療である実感はちゃんとあります
ただそれを、丁寧に理論構築し実績を重ねなければいけませんね
エステとは違い医療機関であるからこそ、医師であるからこそ根拠にこだわりながら進めていかなければいけないですね
そしてそれが最終的に、患者さんの満足度へつながればHAPPYです
自分の立ち位置やこれからの方向性を含め、色々な事を考えさせられた学会でした。
ブログを書いてるうちに、雨もあがってきました
夜は、学会に参加された先生方との食事会です。
噂の中目黒の「青の洞窟」を眺めながらのお店だとか・・・楽しみです
下島 久美子