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大手チェーン系クリニックか個人クリニックか!?~カスタマイズ治療研究会とMBFに参加して~
2018-12-18
2018-12-20
皆様こんにちは
お休みはどんな風に過ごされましたか?
私の休日はだいたい家族で過ごすかセミナーに参加するかのどちらか
ここ最近参加したセミナーは11月に開催された「第24回日本抗加齢美容医療学会(MBF)」と一昨日開催された「第4回カスタマイズ治療研究会」です
「カスタマイズ治療研究会」興味をそそるネーミングですね
マニアックな感じがわくわくしますが(笑)
この会は、横浜で開業されているKO CLINICの黄先生が主催されている会です
理事をされているJUN CLINICの管原先生も、美容皮膚科学会のランチョンセミナーでご一緒して依頼親交を頂いています
お二人の先生、一言で言うと「熱い臨床医」です
会の内容はシミ治療をテーマに、実際に各クリニックから持ち寄った症例を検討する症例検討会のスタイルでした
お二人の先生からも、自身のこだわりのテクニックと知識をご教授頂きかなり、かなーり勉強になりました
シミ治療に対する知見も膨らみましたが、その詳細はまた改めて触れることとします
そしてもう一つ、先月になりますが
第24回日本抗加齢美容医療学会(MBF)に参加して参りました
こちらもレーザーの大家、クロスクリニックの石川先生が今年は会頭をされました
私的には、ちょっと気になっている治療がありましてそれに関し討論会が予定されていたので
参加してまいりました
この2つの会は学会でもなければ、メーカー主導のセミナーでもないので
こういった会では、臨床を追求した偏りのない踏み込んだ実践的な話が聞けるのと、学会では言えない忌憚ない意見が聞けるのが魅力で
そういったフラットな意見が多数聴けるのは教科書では得られない学びの貴重な場です
というのが医師としての目線
で、
一般人の目線として、こういった会で沢山の医師のプレゼンを聴いていると、感じるのは率直に“色んな医師がいるなぁ”という事
いたって普通の感想ですいません笑
医師によって、症状に対する考え方も治療方針も、そして医師自身ののキャラクターも千差万別
「これじゃぁ、どこのクリニックに行って良いか、患者さん分からないよな~」
と、つくづく思います
という訳で、美容のクリニックの選び方について今日は書こうかと思ったのですが
前振りが長すぎて既に文字数が1000文字近く、長くなりそうです・・・
美容のクリニックを選ぶ際の観点でまず私が最初に条件を絞るなら
「個人クリニックか大手チェーン系のクリニックか」
です
どちらも一長一短
大手チェーン系クリニックの最大の魅力は「治療費が安い」事でしょう
同じ治療でも価格設定が低い場合が多いです
技術によって結果が異なる美容外科系の話は除外して、例えばヒアルロン酸、ボトックス、クールスカルプティングの様な同じメニューでも価格がクリニックによって異なります
大手チェーン系クリニックは、患者さんの数が桁違いですので、それだけ多くさばけると価格を下げても経営が成り立ちます
我々個人クリニックにはできない立ち回りです
価格設定は単に患者さんの人数だけに由来するものではありませんが
我々の様な個人クリニックの強みは、やはり小回りが効いて、カスタマイズできる事でしょう
先の「カスタマイズ治療研究会」はそんな視点からのノウハウも詰まった会でした
シミといっても一筋縄ではいきません
(以下医療者向けのコメントになりますが)まずはIPLを使い荒く落としてトーニングで仕上げる→トーニングをQYAGでいくか、ピコで行くか・・・532のスポット治療をどのタイミングで加えるか、使うならQよりピコか・・・
なんて、常にその方の症状の改善度に合わせながら、戦略を立てて臨みます
カスタマイズ研究会に出席してそんなやり手(医師)の気迫を感じました
たるみも同じです
ヒアルロン酸で行くか、器械系のたるみ治療で行くか、あるいはコンバインか
シミが一筋縄でいかないように、たるみ治療もその都度状態によって手を変え品を変え戦略を立てて望まないとバランスのいい結果は出ません
そこを見極めるには、一人の方をずっと見続ける、その方の変化に気づくこちら側の観察力、そして同じゴールに向かって治療方針と目標を共有できる信頼関係
これは同じ方と長く濃いお付き合いをしないと出せない成果です
クールスカルプティングもそうです
ただ握って摘まめる脂肪を落とすための器械ではありません
決められた予算の中で、いかに良い形に仕上げるか、どこの脂肪の高さに合わせ全体をフラットな面に仕上げるかなどボディコントゥアリングならではの戦略もあります
カスタマイズ研究会に出て小さな個人クリニックだからできる、小回りの利く治療を熱く提供していきたい!静かにめらめらと思いました
美容のクリニックをやってると、自分自身に色んな要素が必要になります
医師であり、経営者であり、時には華やかなメディアに出るようなタレント性も必要だったり・・・
最終的には「一人の医者でありたい」と最近つくづく、そう、切に思います(年かなぁ~笑笑)
クリスマスの素敵なギフト頂きました
診療の合間にほっこり・・・
お通いの患者様より頂きました
お心遣い感謝します