ウルトラフォーマ3の作用メカニズム
2017-02-27
2017-06-09
皆さんこんにちは
「ウルトラフォーマ3」当院にもデビューして、じわじわ人気です
今日はその作用機序についてお話します
器械のメカニズムについては女子には苦手な分野(少なくとも私は)ですが
何故効くのか?はざっくりとでも知っておくべきでしょう~
という事で、今日の内容はあまり面白くないかもです
まずウルトラフォーマのエネルギーソースは高密度焦点式超音波(HIFU:High Intensity Focused Ultorasound)
よく「ハイフ、ハイフ」と呼ばれていますね
読んで字のごとく、超音波エネルギーで点状に密集して熱を加える事です
イメージは
向かって右側の図がHIFUの様子です
因みに左側から、光治療や高周波などが及ぼす熱の入る深さを表していますが
器械によって(エネルギーソースによって)図のように熱だまりの深さは異なります
ので、世の中には沢山の機器があるのです
メラニン色素のある層に効く器械
真皮深層のコラーゲンのある層に効く器械
皮下脂肪のある層に効く器械
このウルトラフォーマは中でも、SMAS(スマス)や脂肪層に効いてきます
SMASって何ぞや?
簡単に言いますと、顔面全体を覆うように存在する筋膜で、フェイスリフトの手術などではこの筋肉を持ち上げる事でリフトさせる事ができます
ウルトラフォーマはこのSMASを熱凝固させ、いわゆるジュッと焼き縮めることで
緩んだ筋肉を縮め、引き締まるという考え方です
この「ジュッと縮まる」というのは組織に何が起こるかと言いますと
上記の図の様に熱ダメージを受けた組織が創傷治癒(傷が自然に治る)する過程でコラーゲンが増生される
という事を起こさせています
この熱ダメージ、多ければ多いほど、より効きそうですが
ダメージが多すぎると神経障害を起こしたり、組織が瘢痕化(組織が固くなる)したりと、引き締まるどころか嫌な事も起こしますので
より組織に安全な領域で、いかに最大限のエネルギーを加えられるかがその器械の見せどころです
因みにウルトラフォーマにはこれらの能力を発揮すべき色々な深さのカートリッジが搭載されています
部位によって深さの異なるカートリッジを使用します
頬のように脂肪の厚い部分、目回りの様に薄い部分とありますので
個人的に良いなと思うのは
ハイフシャワーと読んでいる、1.5mmのカートリッジです
深めの4.5mmから照射し、最後に全体を1.5mmのハイフシャワーで仕上げると
引き締まるのは勿論ですが、プリッとした質感の肌に仕上がります
以前にHIFUを受けたことはありますが
効いた感じはしたのですが、効果を感じるのは2か月先で、その間もゆっくりゆっくりで
すんごい効いた!という感じが正直分かりにくかったのを記憶しています
勿論創傷治癒の過程は、2か月近くかけておこりますので
すぐに効果が出ないのは当然ですが
せっかく高い治療費払ったのに、分かりやすい効果が欲しい!
と思うのは、主婦的感覚の私だけでしょうか・・・
ウルトラフォーマは、この最後に仕上げるハイフシャワーでその直後の
肌のプリッと感が早い段階で感じられます
あとは1~2か月かけてぐいぐい引き締まって来るのを待つといった感じでしょうか
以下メーカーからの症例写真です
特に口周りのよれっとしたたるみ、マリオネットライン、ほうれい線に効いてきていますよね
そう、美容音痴の私の母親も
「あなた今度の器械、なんだが口周りにいいわよ!」
と喜んでメールが来た位です(笑)
メニューが細かく色々とありますが、個人的におススメなのが
例えば、とにかくほうれい線や口周りのもたつきが気になるという方は
まずは、頬~顎下のフェイスラインの施術を受け、その半年後位にハイフシャワーで全体を2か月おき位に現状維持し
年間のたるみをケアするといった感じでしょうか
まずは一度深めのカートリッジを使用したフェイスラインのメニューを行い、その効果が出そろった頃に浅めのハイフシャワーで2~3か月おきに維持するといった流れです
まずはご相談頂ればと思います