第33回 日本美容皮膚科学会総会 M22 ソプラノアイス
2015-07-27
2017-07-22
皆様こんにちは
先週末は大阪で開催された「第33回 日本美容皮膚科学会」に参加して参りました
東海大学形成外科学の河野太郎先生とも久々にお会いできました
レーザー界では日本はもとより世界でも知らない人はいないご高名な先生ですが
同郷のよしみで、若輩者の私にもいつもにこやかに接してくださいます
普段使用している治療機器が、どのトレンドにあるか、また臨床ベースで皆さんどのように使用されているか
学会はそういったものを確認するいい機会です
当院でも人気のルミナス社の最新のフォトフェイシャルM22の演題も沢山聞けましたよ
自分がユーザーだからかひいき目
フォトフェイシャルの老舗メーカールミナス社が作った最新機種だけに
安定した熱の入りとその高いスペックに
セッションも多く参加された先生方も熱い興味を持たれている様子でした
短波長から長波長を有するM22
先生によって攻め方も色々
今回の発表で印象に残ったのは。長波長でマイルドな照射をされて有効な結果を得ている症例が多かった事
フォトフェイシャルでは難しいとされていた肝斑ベースの症例や、大判の日光黒子また難しい手背の日光黒子にも有効な結果を得られていました
あつ、「日光黒子」とはいわゆるシミの事です
相対して、私は結構アグレッシブに攻めていたなと実感
これからはもっと長波長を使ってマイルド仕上げで攻めてもいいのかもなあとか
また色々と試してみようかと思います
そして、当院でも人気の蓄熱式脱毛レーザー「ソプラノアイス」
第一人者の有川先生のご講演も聴けましたし
ポスターセッションでは、従来のメラニンターゲットの医療脱毛レーザーをソプラノアイスの臨床ベースで比較検討された発表も興味深かったですよ
従来のメラニンターゲットの医療脱毛レーザーと蓄熱式ダイオードレーザーのソプラノアイスを実際に用いて
その脱毛効果、治療後の肌への反応など
結語は「脱毛効果に差はなかったが、治療中の痛みや、レーザーによる皮膚へのダメージが少ない」
と、どうせ脱毛するなら痛くなくて安全にしたいじゃん
という切なる願を実証してくださっている発表でした
レーザー以外にも、新しく承認されたヒアルロン酸のセッションでは
解剖学に基づいて安全な注入領域を場所だけではなく細かくレイヤーで説明
実際の血管モデルを使用して、血管の遠位側、近位側に閉塞が起こった場合
どんな所見として体表に現れてくるかなど
見事にビジュアル化され、普段もやもやしていたた知識が整理されクリカットになりました
美容皮膚科学会は、臨床に即した非常にベーシックな学会とも言われています
新たな知見を得るというよりも、すぐに実践できる内容が多く
実際に自分が行っていたことが果たして正解だったのか否かを問う
いい機会になりました
地道にコツコツと臨床データーを上げられてる先生方のご発表を聞きながら感じたのは
今、美容医療という華やかな世界に身を置けるのは女性としてありがたい限りですが
いつかその華やかな時期が過ぎたとしても、最終的にはそこに細く長く医業を続けていくフィールドが残り
いつまでも一介の医者でいたいなあと
じんわりと思いました
毎年参加していますが、今回は美容外科系の先生方もご一緒したりして新鮮な顔ぶれもあったり
仲良しの女医さんと再会できたり
夜は、先生方皆さんと合流して会食し、遅くまで和気藹々と盛り上がりました
学んできた事、早速今日の診療から皆様に還元していきますね