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【Dr. Mayuko blog】できれば仲良くしていきたい肝斑😣
2023-01-14
こんにちは、橋本です
皆さん年末年始はいかがでしたでしょうか?
私は、飲んで食べてスキーして家族でゆっくりと過ごせました
標高が高かったせいかただの飲み過ぎなのか山の上では目がほぼ無くなるほどにパンパンな顔で終始過ごしました。
1日スキーをしてゴーグルを外すとパンダの様に目周りにゴーグルの跡がくっきり残り、夕食を食べ終わってもなお残るゴーグル跡に一生このままなのではと不安を抱くほどでした
朝には取れてはいたものの何となく目周りに残る影のようなものに薄々気づいてはいましたが、
またすぐにゴーグルをする日々だったため、終始見てみぬふりをすることで乗り切りました
休みが終わり日常に戻った後も私の目周りには見えないゴーグルが居座り続け、目の下の不吉な影と向き合わざるを得ない時がやってきました。
そう、その影、影などというフワッとしたのもではなく紫外線とゴーグルの摩擦で勢力を取り戻した肝斑だったのです
こうして私の2023年は肝斑と共に幕を開けました。
出ては叩き、また出ては叩きを繰り返している私の肝斑ですが、またもや肝斑との仁義なき戦いが始まったのです。
皆さんの中にもご存知の方がいらっしゃるかとは思いますが、肝斑治療は決して簡単ではありません。
ただし、その対処法さえ知っておけば、まあまあ折り合いをつけて共存していけるぐらいまでには仲良くなれます
ということで今回は、この肝斑と共存する方法を自分への戒めも込めてお話ししていきます。
1.肝斑とは
肝斑とは顔面の前額部、上眼瞼、両頬部、口唇上部、下顎部などに左右対象に見られる茶褐色斑状の色素沈着で、粘膜部や下眼瞼には見られないことが特徴です。
20代以降に出現し主に30〜40代の女性に見られ、70歳代以降は自然消退すると言われています。
日本人の肝斑の出現部位は主に4つに分類されます。
2.発生機序
肝斑の発生要因としては色々な原因がありますが、いずれの要因もメラノサイトの刺激因子になり、結果的にメラノサイトとメラニンが増加し肝斑が出現します。
紫外線やスキンケア時などの物理的な刺激によって増悪し、妊娠や経口ピルの内服など女性ホルモンや甲状腺ホルモンの不安定性も増悪因子と考えられています。また機序は不明ですが薬剤(一部の抗がん剤など)でも増悪すると言われています。
また、表皮だけでなく、真皮の炎症、血管、線維芽細胞もメラニンに関与していると言われています。
3.診断
肝斑の診断は難しいことが多く、発生年齢、左右対称性、部位、形状などにより判断します。
しかし、実際は老人性色素斑などとの合併例がほとんどであるためその診断はさらに難しくなります。
肝斑以外の色素斑との鑑別も診断には重要となります。
4.治療法
先ほどの発生機序に合わせて治療法を見てみると図のようになります。
どの要因を抑えていくかによって治療法はいくつかあります。
肝斑の増悪因子としては様々な要因が絡んでいるのでどれか1つで改善するというよりはそれぞれを抑えていく方が確実になります
ただし、肝斑の状態によってはいきなり攻めた治療をせずにまずは内服や外用薬といったマイルドな治療を優先した方が良いこともありますので、その辺りはお肌状態を見て方針を決めています。
まずできることとしては、UVケアをしっかりとすることと、こすらないことです⚠️
当院では内服薬や外用薬のハイドロキノン、システアミン、トーニングで治療を行なっています。
また、肌育治療としてスネコス、ネオファウンド、プロファイロなどで真皮のリジュビネーションを行うと、真皮の環境を整えられるため、メラニンの生成を抑制することができます。
今回は肝斑についてのお話でしたが、私の肝斑も油断するとゾンビのように蘇ってくるのでUV対策や摩擦に気をつけてはいますが、それでも出る時は出ます
肝斑の治療ももちろんですが、私は肝斑以外のシミも混在しているため、まずはとれるシミは肝斑に気をつけつつM22でしっかり取ってからトーニングで肝斑含め全体的な改善を目的として治療しています。
これらの治療時にはトラネキサム酸は内服するようにしています。トラネキサム酸は肝斑の状態に合わせて量を調整しながら内服を続けても大丈夫ですが、私は薬を飲み続けるのが苦手なので
なかなか手強い肝斑ですが、仲良く付き合っていけるような方法を見つけていきたいですね
≪ブログ監修≫
KUMIKO CLINIC
医師 橋本繭子
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