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ヴァンキッシュ 痩身 お腹痩せ 太もも
2015-06-08
2017-07-06
皆様こんにちは
今日はヴァンキッシュの理論について(と言っても難しくはありません)
ヴァンキッシュは世界初の「非接触セレクティブRF™システム」
で商標登録されています
つまりは、触らず、(脂肪組織に)選択的に、RF(高周波)を照射する機能を有する器械ということです
ピンクの丸の部分が照射中の部位
アプリケーターと肌の間に1~1.5cm位のスペースが空いていますので接触していません
我々の身体は大きく言うと、体表から深部に向かって皮膚、皮下脂肪、筋肉、内臓と構成されています
選択的というのは、この中の脂肪を選んで加温されるということです
断面でみると、上の図の紫の○で囲んだ部分のに加温されるというイメージですね
なぜ、そんな事ができるかというと
「組織の脂肪、皮膚、筋肉の導電率の違いと電気分極性の違いに注目し、RFを利用して組織選択性に脂肪組織のみを加熱する」
とありますが、うーん、何のこっちゃですよね(笑)
もう少し簡単に言ってしますと、それは、組織によるインピーダンスの違いを利用してます
高いインピーダンスを持った組織は電磁場に対してより高い抵抗を持ちますので
高い抵抗をもった組織は周囲の組織に比較して温度が上昇します
故に、脂肪組織のみを加温することができるのです
ん~、要は、脂肪だけが温まりますので
終わった後、肌の表面はそんなに熱くないんですが
身体は芯までポカポカ温まって暑いくらいです
そしてその温かさは治療後も数時間は続きしばらくはポカポカしています
上のグラフは、皮膚、筋肉、脂肪における温度上昇の様子とその温度で維持される様子を表したもの
赤線が脂肪の曲線です
他の組織より温度が上がりやすく、且つ高温を保ったまま推移していますよね
ヴァンキッシュのような、いわゆる温め系の痩身機器は、脂肪細胞を45度まで加熱しアポトーシスへ導く
というのが直接的な作用です
如何に早く高い温度まで加温し、その状態を如何に長くキープ(最低20分)するかが鍵ですので
赤線のグラフのように、立ち上がりが早く、温度が下がりにくいというのは理想的なカーブですよね
実際に、照射後の脂肪層の断面はどの様になっているかというと
HPにも載せている、少しグロテスクな(笑)写真ですが
ラットの断面で
向かって左側の○で囲まれた照射部位が未照射の◯部分に対して縮小しています
また皮膚(表皮、真皮、毛包)には熱によるダメージ等も出ていません
という具合です
ただ温かいと感じながら寝てるだけで終わる治療ですが、実際はこんな事が起こっているのですね~
ヴァンキッシュ「Vanquish」とはラテン語で「打ち負かす」という語源があり、「征服する」「負かす」などの意味があります
脂肪を打ち負かす
ヴァンキッシュというとすぐに出てくるのは車のアストンマーチンのV12ヴァンキッシュでしたが
これからは痩身機器のヴァンキッシュが広く知られてくるといいですね~
ではでは、今週もがんばって参りましょう