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【Dr.Ruriko blog】エイジング解説 層別シリーズ始めます ①表皮真皮
2021-09-23
2021-09-25
こんにちは
美容医療に携わるようになってからというもの、もちろん勤務時間には患者さんに、仕事以外のプライベートの時間でも、年代的にエイジングのサインを感じるようになってきた世代ゆえ、友人や知人に美容、エイジングについて あれこれ話すことが多い日々を過ごしています。
私も知らなかったことばかりなので、もちろん当然のこととして捉えますが、本当〜に多くの人がエイジングによる変化、主にたるみについて、お顔の見えている部分、表層だけの問題と思っているんですよね
しかし、エイジングについて 医学的にはっきりしていることって最近はすごく多くて、実は体の表面だけでなく深ーいところからの変化があり、しかも様々な変化が層ごとに相まって、たるみやしわが生まれています。
とは言えやはり人間の体なので、エイジングの進み方にも個人差があります。
人によってこの層のエイジングはあまり進んでいないけど、この点が顕著だな など
そういった判断はケースバイケースですが、
であればなおさら、
今自分に何が起こっているのか、はっきりすればそこへの対処も許容しやすくなるし、実は効率良くアンチエイジングできる
そういったわけで、前置きが長くなりましたが
勝手ながらシリーズ開始。
一般的なエイジングについて 見える部分からだんだんと層を深くしていって何が起こっているかを解説していきます。
浅い層から「表皮・真皮」→「皮下組織」→「筋肉、靭帯」→「骨」という深掘り感で行こうと思います。
(アラガン社HPより)
では早速
今回は、「表皮・真皮」 編 です
皮膚は全身を守るべく身体の一番外側に存在していて、我々の視界に入るラッピング
丁寧に扱ってあげて、いつまでも綺麗でありたい部分ですね
そういった意味で、もちろん皮膚表面の変化に対する対処はとても大事
以前もブログでご紹介しましたこの写真、男性の右半面は自然老化、左半面は自然老化+光老化
を顕著に表した写真です。(長期間、長時間の運転により左からのみ紫外線曝露が多かった)
「皮膚の老化」という大きなくくりで考えると
①キメが荒くなる
②ハリがなくなりたるむ
③シワの出現
④しみの出現
などですが、
「しみ」について成因や治療などを語り出すとそれはそれでまたシリーズ化もできるほど
簡単には終われませんので、
今回は①から③のシワ、たるみ関連にフォーカスして述べますね。
その前に 皮膚の構造について。
当院でもケミカルピーリングやホームケア製品で多数お世話になっております、デルファーマさん 公式HPより画像拝借いたしました。
角質層は皮膚の水分蒸発を防ぎ、外界から肌を守るバリアとして働いてくれていて、
一般のお化粧品は 基本的には 角質層までしか浸透しません。
基底層の基底細胞が分裂して肌へと変化していくことを角化と呼び、図の最上部の部分はアカとして自然に剥がれ落ちていきます。この新陳代謝のことを「肌のターンオーバー」と呼びます。20代前後で約28日周期ですが、以降年齢とともに周期は延びると言われています。
① 「キメが荒くなる」・・・主に表皮の変化
肌のキメとは要するに肌表面の凹凸のこと。
キメが整っていないと手触りが悪くごわごわした感触、光がうまく反射されないのでつやも出ません。
ではエイジングでキメが荒くなるのはなぜか
その1;乾燥による水分不足
その2;ターンオーバーの乱れ
まず乾燥に対する対策は
ホームケアでしっかり保湿し肌に潤いを与えること。
例えば月に1回美容クリニックでケアしても、残りの30日はホームケアで過ごすのです。
ダイエットでも月一回ジムでのトレーニングをしっかりしてもその他の日に暴飲暴食をしていたらきっと結果は出ないでしょう。それと一緒です。
ホームケアを怠ってはなりません。
最近はドクターズコスメなどで、効果の高いホームケア製品も多く、実は最近クリニック内であれやこれやお試し中
またご紹介が出来る日も遠くないはず。
ターンオーバーの乱れで厚くなった角質はピーリングなどで除去しましょう。不要な角質を除去することで、ターンオーバーを促進して本来の理想的な肌へ整えることができます。
ホームピーリングでも効果的なトリートメントをすることが可能です。
②「皮膚のハリがなくなる」・・・主に真皮の変化
医学的にいうと「皮膚弾性の低下」です。
お肌のハリ、弾力に大きな影響を及ぼしているのは「真皮層」です
真皮層には、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの成分があり、これらが肌の弾力に重要な成分で、肌の機能が正常な状態の時に作り出されます。
加齢とともにこれらの成分が減少し、加齢以外にも紫外線や睡眠不足、栄養不足などの生活習慣の乱れ、喫煙、などでも皮膚弾性の低下は加速します。
いわゆる真皮の環境改善がお肌のハリ、弾力アップに繋がるのですが、それには一体何をすれば良いのか
前回、前々回のブログを読んでいただいた方は、お察しいただけるのでは
前置きが長かったせいもあり
ここからまた真皮改善について語り出すとなかなかのボリュームになりますので、ここで一旦「次回へ続く」です〜
≪ブログ監修≫
KUMIKO CLINIC 医師
鈴木 るり子
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