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【Dr.Ruriko blog】エイジング解説 ②皮下組織 脂肪層
2021-10-09
こんにちは 毎年10月に入ったとたん、
今年もあと2ヵ月か、、、今年のうちにやっておきたいことは、、、と
一年のまとめ感、気持ちの整理が始まる鈴木です。
アラガン社さんの「ボトックスビスタ(R)WEB講習セミナー」 資格更新が毎年この時期であることもすっかり自分の中で定着化し、「あぁまたこの時期かぁ 1年長いようで本当にあっという間だわ」なんて思いながら今年も受講、更新いたしました。
10月というのに なんだか暑い日もあったりで、急に肌寒くなるとやや気持ちがついていかないですが、ありがたいことにここまで大きく体調を崩すこともなく
元気に過ごしてこれたので、冬も一層気を引き締めて 健康第一で 残りの2021年の日々も頑張りたいと思います。(もう1年の〆感のセリフ 笑)
さてさて、スネコスのご紹介をはさみまして 「エイジング解説シリーズ」 に戻ります。
今回は ③皮下組織編。
皮下組織、主に脂肪層のことです。
なかなかインパクトのある図ですが
顔面にある脂肪 実はコンパートメントという 各小部屋に分かれて存在しているんです。
そして 深い層の脂肪と浅い層の脂肪と、あります。
(アラガン社 HP より)
3枚目は、このブログでは度々ご紹介させていただき、お世話になっております
牧野太郎先生の図 拝借させていただきました。
恐縮ですが、簡単に解説させていただきます。
図の左側は浅い層、右側は深い層に存在する脂肪の部屋の配置を示していて
深層にある脂肪は浅層の脂肪を支え持ち上げている役割を担っています。
加齢によって青色で示している部分は増える傾向、赤色の部分は減る傾向があるよ ということを指し示した図です。
顔面の脂肪が場所により増えたり、減ったり、、、という自然に伴う加齢現象があること、皆さんご存知でしたでしょうか。
上の図を見てわかる通り、 基本的には 深いところにある脂肪は 全体的に減ります。
となるとですね、浅いところにいる、青い部分の脂肪が増大して、その部分の深い層にある脂肪は減るわけですから、脂肪が増大した部分は増えるだけでなくさらに支えも弱くなり、重力の影響もうけ下へ下へと下がる方向になります。
下垂しやすい 顔の中心部分を mobile area
顔の外側には骨と組織をつなぐ 靭帯が多く だらんとは下がりにくいので immobile area と呼びます。
①目の下のあたりは浅かろうが深かろうが脂肪が減るエリアなので、クマや眼の下の窪みが生まれます。
あ、誤解のないよう、いわゆる貫禄のある男性などにみられる目のしたの膨らみは 眼窩脂肪といって もともとは眼球を包み込むクッションのような役割の脂肪です。
加齢によって 骨もやせてくるので(このシリーズ でまた後々述べます)
②眼球が入っているスペースが広くなったり(眼窩) 目の下にある筋肉や靭帯が弱まり、肌の弾力も低下することで、眼球を支えきれず ぶにっと 出てくると。
人によってそれぞれではありますが、こういった様々な変化(①②など)が最終的に目の下の膨らみや 凹凸、影の原因になるのです。
少し話がそれましたが、法令線やマリオネットラインは増えるエリアの脂肪のちょうど下の部分ですよね
脂肪の重み + 靭帯のゆるみ(支える力の低下)などで形成されるものです。
ヒアルロン酸で靭帯の支える力をサポートしたり、脂肪溶解注射で 細かな部位の脂肪をとって軽くして対処していきます。
30代以降 なんだか輪郭が 変わって 下にボリュームが出てきたわっていう(下膨れ感)方も
いやもともと フェイスラインの脂肪がたっぷりめだわ という方も
上の図のとおり (左図 赤丸内) 加齢とともに どんどん増えることがはっきりしているエリアなので、とりさるべき脂肪がある方は とってしまいましょう。
クラツーα はしっかり良い働きをしてくれます。
そんなこんなで、今回は 「皮下組織 脂肪層」 に着目して お伝えしました。
次回は 「筋肉 靭帯」 編
お楽しみに~
KUMIKO CLINIC 医師
鈴木 るり子
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