1. 【Dr.Ruriko blog】エイジング解説 ③靭帯 筋肉編
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【Dr.Ruriko blog】エイジング解説 ③靭帯 筋肉編

2021-10-16

こんにちは

エイジングについて 各層ごとに解説しておりますが、今回は 第3回目。

靭帯、筋肉に注目してお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなりの衝撃画像失礼、、、いたします。

上の図は 顔面の主要な靭帯のあるポイントを示しており、下の図は 顔面の筋肉の図です。

 

 

 

顔面には 骨膜から皮下につながる支持靭帯(Retaining ligament)と呼ばれる強靭な結合組織の束が複数個所に存在していて、不安定に存在する様々な組織を固定する役割を果たしています。

加齢によって筋肉の萎縮がおこると皮膚と筋肉の接合部と、皮膚と支持靭帯の接合部の間で皮膚の緊張、弛緩がおこって、シワやたるみが生じるという仕組みです。

 

 

 

 

 

上の写真で うねうねっと木のように描いた、骨から皮膚にわたって存在しているものが靭帯です。

上の図には示されていませんが、筋肉と皮膚が直接くっついている部分もあります。

 

加齢によって靭帯はゆるみ、のびたゴムのようになりますので、組織を支えることができなくなり、重力にまけてだらんと皮膚や脂肪がつりさげられる状態になります。

筋肉は、なんとなく想像がつく方も多いと思いますが、加齢に伴ってそれ自体が衰弱していきます。

 

そしてSMAS(スマス) の存在も忘れてはいけません。

 

SMAS とは、頭部から額、こめかみ、首などと連続しながら顔の広範囲に形成される表在性筋膜のことです。皮下組織のさらにその下に存在する筋膜で、表情筋を薄く覆っています。

いわば皮膚の土台のようなもので、重要な役割を担っています。

若いうちはSMASもしっかりしていますが、加齢とともに劣化してくると皮膚を支えきれなくなり、こちらもまた しわやたるみといったエイジングサインが現れる原因となります。

 

 

と、教科書的に知識を並べたところで、話がいったん元に戻りますが、

一番最初の図を改めてみてみてください。

 

なんとなく、靭帯がある場所、基本的に顔面の外側に集中していることがわかると思います。

 

 

 

靭帯のところで組織が骨とくっついていますので、この黄色で囲んだエリアは比較的動きにくく

immobile area (動かないエリア) と呼びます。

 

それにたいし黄色のエリアよりも顔の中心(法令線周囲)をmobile area (可動性のあるエリア)と呼びます。

 

 

加齢に伴い支持靭帯がゆるんできても くっついている部分は変わらないので だらーんと垂れ下がる感じになり

ボリュームは mobile area である、内側、かつ下側に集まることになります。(伝わります?)

 

結果、法令線、マリオネットラインが形成されるという 流れですね(理由はもちろんそれだけではありませんが)

 

では、これらに対して何をすればよいのか。

 

ヒアルロン酸

 

カウンセリング時にはよくお話しする内容ですが、ひと昔前(もはやふた昔前?)のヒアルロン酸の使い方の主流は「できたシワや溝を直接うめる」でしたが、今では それだけでなく、「緩んだ靭帯」のところに杭をうつイメージでヒアルロン酸を注入することで、グイッと持ち上げ リフト力のサポートとして働いてもらい、全体にたるんできた顔面を引き上げる効果をだします。

 

具体的には

 

頬骨エリアの痩せを補いつつ緑丸エリアの靭帯を狙ってぐいっともちあげたり、

 

頬コケのあたりは補正するために、そのあたりにヒアルロン酸をやや広めにいれますが、そうすることで 「面」で細かな靭帯をある程度広めにサポートする効果も得られ、これがまたいい働きをしてくれるんです。

「ヒアルロン酸を入れると顔が大きくなりませんか」とよく聞かれますが、むしろぐいっと上へ上へのベクトルを意識していれることで入れる前よりも小さく見せることができます。

 

 

HIFU (ハイフ) (当院ではウルトラフォーマーIII)

ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)の特徴は 高密度に焦点式に 超音波を当てられます(熱を狙ったところにあてられます)ということ

ハイフの登場までは (OPE以外では)手出しが難しかったSMAS 層へ 熱入れを しかもその層を狙ってできるという とても画期的なものなのです。

熱を入れるって?重要??

重要です。お肉に火を通すと引き締まるというか固くなる あんなイメージです。

「ハイフの効果はいつまでもちますか?」

これもよく聞かれることですが、ハイフをしたら、効果が得られてそれがなくなる(10から0へ)

そんなことではなく

熱入れをすることで、即時的な効果としての引き締まりはもちろんありますが、それだけでなく地盤をかためていくわけですから長期的に何もしない状態よりたるみにくい状態を作り、エイジングの傾斜のカーブをゆるめることができる

 

そういったイメージをもってください。

 

 

 

SMAS ももちろん筋肉なので 加齢とともに緩んできます。

顔の広いエリアを包む筋膜がゆるんだら ぽわんとなってきますよね(語彙力)

そこに熱を加えてきゅっと引き締める それだけでなく 靭帯の緩みのところも狙って リフト力アップをはかったりします。

 

深いところだけでなく

皮膚の浅いところに熱を加えることも コラーゲン、エラスチンの生成につながり ハリ感、引き締まり感につながります。

 

 

本日ご紹介した ヒアルロン酸、ハイフは広くたくさんの方々に効果をしっかりと発揮してくれる頼もしい治療です。

 

まだまだ推しポイントをすべて語りつくせていない気がしますが、あまり長文になってもあれなので今回はこのあたりで。

 

 

ではでは、次回は エイジング解説 「骨」編です

 

 

 

KUMIKO CLINIC 医師
鈴木 るり子
プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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