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【Dr.Yuhi blog】お顔の老化~下顔面にたまる脂肪🤣
2023-02-05
みなさまこんにちは
山岡です
ついこの間に新年を迎えた気がしますが、早いもので1ヶ月が経ちましたね
幼い頃は1年間がとっても長かった気がしますが、年々1年が経つのが早く早〜く感じますね
さて今日は老化のプロセスについてのお話しを
まずは流行りのAIアバター…ではなく若返り&老け顔アプリで老化のイメージしてみました
今のアプリってほんとすごいです…
上まぶたはさらに凹み、輪郭は四角くなり、フェイスラインは乱れ、リップも薄くなり、ほうれい線やマリオネットラインもだいぶこんにちはですね
皮膚のテクスチャーの変化も老け感を感じさせますね
さて、お顔の老化は、
骨の萎縮、脂肪の萎縮・下垂、筋肉の拘縮、皮脂靱帯の緩み、皮膚の弾力の低下がそれぞれ複合的多元的に関連して
起こります
最近は色々なところで耳にしたこともある方もいらっしゃるかもですね
そのプロセスの中でも、老けた感じに見えるのは、骨の萎縮が一番大きく影響しているのだろうけど、
具体的にそれぞれの影響度を数値化している論文ってないのかなぁ〜とふと疑問に。。
結論から言うと、影響度を順位づけしている文献を見つけることはできず
でしたが、エイジングのプロセスについて改めて理解を深めることができたなぁ〜と思ったこちらの論文👇
Aesthetic Surgery Journal,41 (10),2021,1107-1119.
Plast Reconstr Surg. 2021 Feb 1;147(2):319-327.
内容は、骨、筋肉、脂肪、皮膚それぞれの層で相互に関連して起こる老化の過程をまとめられているものと、
中顔面のエイジングに伴う脂肪量の変化を分析したもの
老化に抗うのってなんて大変なんでしょ…はぁ…、と思えるプロセスがたくさん書いてありましたが、
個人的に今回興味深かったのは脂肪のお話し
ざっくり言うと、
①中顔面の深層脂肪の減少が、続発的に浅層脂肪の下垂を引き起こす
②浅層脂肪の下垂により、加齢とともに横顔は2.9〜12.2cm伸びる
中顔面の脂肪は浅層脂肪と深層脂肪に分けられます👇
(Allergan Aesthetics Websiteより引用)
【浅脂肪層】
【深脂肪層】
深層脂肪は根底にある骨に固定され、輪郭の維持や浅層脂肪のサポート、筋肉の動きを面で滑らかにする役割を担っています
この深層脂肪が加齢とともに萎縮することで、支えが失われた浅層脂肪が続発的に下に落ちてしまうわけです
(それだけではなく、土台の骨の萎縮や支持靱帯の緩み、皮膚の弾力の低下も相まってこの下垂がおこります)
もう一方の論文の解析では、
30歳から65歳の女性19名を11年間追跡した調査では中顔面の深層脂肪は平均18.4%減少していたそうで
イメージすぐには湧きにくいですが、若い時から20%近くボリュームロスしていれば、
上に乗っかっていた浅層脂肪は下垂するし、それに伴い頬コケも見えてくるし、頬は平らになるよなぁ〜と
10代の頃はほっぺたがふっくら出ているのがコンプレックスでもあったけれど、
押し寄せるエイジングに抗う今は、中顔面の深い層の脂肪って大事なんだな…と改めて
そして②の横顔が伸びてくる様子を表した図はこちら👇
20歳〜91歳の女性200名をMRIを用いて解析
加齢に伴い横顔が2.9cm〜12.2cm長くなったという結果
あまりの伸びしろに、つたない英語力による読み間違いかと、何度も英文を見返した次第です
こめかみは厚さが平均3.4mm減少し、
上顔面、中顔面の脂肪の1/3は薄くなるのに対して、下顔面の1/3は厚みが出る、と
こめかみや頬の痩せは目立ってくるというのに、
上から落ちてきた脂肪がどんどん口周り、顎周りにたまり、顎と首のラインもぼやっとしてきちゃうのです
来院される患者さまの、
「顔の上の方や頬は痩せてくるのに、なんだって口周りやフェイスラインがこんなにもたつくのかしら
そんなお声が多いのも納得です
こういった老化のプロセスがしっかりと分析・解明されることによって、
理論に基づいたアンチエイジングが可能となり、
美容医療は日々刻々と進化し続けているんですね~
今回は脂肪のお話しにフォーカスしましたが、
くどいですが老化のプロセスは骨、筋肉、脂肪、支持靱帯、皮膚が複合的に絡み合って起こります
それぞれのレイヤー毎の治療を、その方の状態に応じてバランス良く行うことが肝です
いつまでも美しく、若々しく、かつヘルシーでナチュラルに歳を重ねていきたいですね
≪ブログ監修≫
KUMIKO CLINIC
医師 山岡悠飛
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