STAFF BLOG スタッフブログ
【Dr. Mayuko blog】たるみのメカニズム
2024-04-16
こんにちは、橋本です
あっという間に桜の時期が過ぎて、昼間に桜をなかなか見るタイミングが無かったので夜な夜な近所を徘徊して夜桜見物をしてました
桜を眺めながら夜道を歩いていると、ふとお店のショーウインドーに移る自分の顔にぞっとしました。
闇に浮かぶ疲れた40代の顔は、もはやホラー
これは桜より私の方が先に枯れるのではと恐ろしくなりました
年齢と共に色々と気になる所が出てきましたが、なんとかメンテナンスをしながら手遅れにならないように気を付けなくては!と気合いを入れ直した夜でした
さて、そんなエイジングにあらがい切れていない私から、今回は憎きたるみがなぜ起こるのかを説明していきたいと思います
クマ、ほうれい線、口横のポニョは本当に多いお悩みですが、これほとんどがたるみが原因で起きてきます。
「ほとんどが」といったのは骨格的に若い頃からある方もいて、そういう場合は必ずしもたるみによって出る症状ではありません。
さて、まずエイジングのサインが出やすい場所はと言うと、
カウンセリングの際に良く聞くお悩みポイントがまさにこのあたり。
では、どうしてこういった変化がエイジングとともに出てくるのでしょうか?
それは主に3つの構造が変化するから!
本当はもっと色々原因はありますが、主なもので言うと3つ。それは、骨・脂肪・靭帯。
それぞれどう変化していくのでしょう。
1.骨
骨粗鬆症という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、顔の骨も年齢とともに痩せていきます。
その変化はこんな感じ⬇️
額、こめかみの骨が痩せ、頬の骨も痩せて後退することによって、この部位のボリュームが減り頬が平らになります。
そして、眼窩も広くなるため目が落ち窪み、下顎骨も痩せて顎が平らになりフェイスラインがガタガタします。
骨が痩せただけでもこんなに変化が出るのに、あと2つも加齢変化の要素があるのかと思ってしまいますが、まだまだこんなもんじゃありません。
2.脂肪
顔には浅層の脂肪層と深層の脂肪層がありますが、どちらの脂肪も痩せてきます。脂肪が痩せることでボリュームがなくなります。脂肪が減るというとなんとなく得した様な気持ちになりますが、顔の脂肪に関しては、減って欲しいところが減らず、増えてほしく無いところが増えます。なんとも残酷な話ですね。
深層の脂肪層が萎縮することでボリュームが減ると同時に頬のサポートがなくなり頬の下垂の原因にもなりますし、目の下のサポートもなくなるのでクマの原因にもなります。
浅層の脂肪層は雪崩の様に下に下がり、上の方はボリュームがなくなり、下の方に溜まってきます。口横のポニョが気になる方や、雪崩の終着点であるフェイスラインがガタガタしたり顔が四角くなったりという症状にお悩みのお方も多いと思います。
骨、脂肪とボリュームが減ることでだいぶ顔がたるんできましたが、まだまだたるみます。靭帯もまた、たるみに影響します。
3.靭帯
顔の靭帯はたくさんありますが、たるみに影響する靭帯は主に支持靭帯といって骨から皮膚までズドンと貫いています。
こんな感じで柱の様に顔を雪崩から防ぐべくしっかりと組織を支えています。その靭帯がこちら。
ここで気づくことがあります。そう、この靭帯、主に顔の外側にあります。
みなさん、鏡を見ながら大きくニーっと笑ってみてください。この時、顔の中央部分は動いていると思いますが、顔の外側1/3ぐらいは動いていないのがわかります。この動いていない部分が主に先ほどお見せした靭帯がいるところ。
大きな表情を作っても動かないぐらいしっかりと支えてくれている強固な靭帯なのです。
この靭帯も加齢とともにだるんと緩んできます。そうすると柱が崩れた顔は下へと雪崩を起こしやすくなります。
これで骨・脂肪・靭帯とたるみ三銃士が出揃いましたが、実はこの三銃士には皮膚という付き人もいます。1番浅いところでこの三銃士を見守る皮膚もまたエイジングによってコラーゲンが減ったり菲薄化したりしてよれっとしてきます。この話は以前肌育のブログでもお話ししたのでご興味のある方はそちらもご覧ください
こうして顔は少しずつ色んなところがエイジングにより変化してたるんできます。
ということは、治療するときにもどこか一カ所だけを治せばよくなるわけではなく、少しずつ変化してきた所を時間を巻き戻すように少しずつ治療していく必要があります。
その治療方法は色々な手がありますが、それはまた次の機会にお話ししたいと思います。