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STAFF BLOG

【Dr. Mayuko blog】重力に負けない顔の土台作りとは?

2024-05-08

こんにちは、橋本です

 

みなさん、GWはいかがでしたでしょうか。私は特に予定もなく、久しぶりのお休みに溜まっていた事をひたすら処理し続けた連休に。最大10連休とのことで、いつもの週末よりも人の少ない都内に大型連休の威力を感じました。

GW明けの火曜日、通勤ラッシュの山手線は雨のせいもありいつもよりもどんより重い空気で、「わかるよ、みんな頑張ろうね!」と心の中で励まし合いたくなる雰囲気でした😅

そんなこんなで連休も明け、リフレッシュして戻ってきましたので今週も頑張っていこうと思います!

 

さて、前回のブログではたるみのメカニズムについてお話ししましたが、今回はその治療法についてお話しします。

たるみ治療は、ハイフやRFといった機械系の治療からヒアルロン酸、糸リフト、外科治療などとその効果とダウンタイムも色々な治療法があります。全てをお話しするとすごいボリュームになるので、今回は当院では1番リクエストの多いヒアルロン酸注入についてお話ししていきます。

前回、たるみ三銃士についてお話ししましたが覚えてますか?たるみのメカニズムについてよくわからないなーと言う方はぜひ前回のブログ⬇️をご覧ください。

https://kumiko.clinic/staff_blog/dr-mayuko-blog-29

 

たるみ三銃士、そう、骨・脂肪・靭帯。

この3つが年齢と共に痩せたり下がったり緩んだりして戦えなくなった結果、重力に逆らえなり顔は徐々に下に下がってきます。これをどう元に戻すか。

そもそもたるみは、どこか1箇所が変化して起きているわけではなく、顔全体が少しずつエイジングにより変化して起きているので、治療法もおのずとどこか1箇所だけではなく変化した所を少しずつ時間を巻き戻すかのように治療していくと、不自然な顔になることなくナチュラルに治療していくことができます。

と、言葉で説明していてもわかりにくいので実際の症例をお見せしていきます。

 

まず、1例目 20代女性

 

お若いので強いたるみはありませんが、クマやほうれい線を気にされていました。

さて、この症例でクマやほうれい線ができている原因は何でしょう?

20代ですので、骨や脂肪の萎縮が進んでいるわけではないのですが、もともとの骨格的に頬の骨、上顎骨が後退していると考えられます。笑った時の頬のボリュームはありますので、脂肪の要素を補うと言うよりは骨の要素を補ってあげるようにヒアルロン酸を注入します。

 

そして、ほうれい線も上顎骨のボリュームロスを改善すると小鼻の辺り、鼻翼基部の凹みは改善していきますが、口横のあたりまで伸びるほうれい線の下方は頬骨の下のボリュームロスにより起きていますので、そこにもヒアルロン酸を注入します。

そんな事を意識して注入した部位がこちら⬇️

 

 

そして注入後がこちら💁🏻‍♀️

トータルで3cc注入しました。

 

頬のボリュームを調整しクマが改善して顔の印象が明るくなりました。顔の外側に注入したことで顔が上側方に引っ張られてお顔がキュッと引き締まりました。

ボリューム調整と引き上げの効果でほうれい線も改善しています。

 

 

斜めから見ると、正面でも変化があったクマやほうれい線の改善もわかりますが、ぼやっとしていたフェイスラインがシャープになっているのがわかります。

今回はフェイスラインを直接整えるような下顔面への注入は行っていませんが、中顔面から引き上げることでフェイスラインまでキュッと上がり整いました。

 

 

笑顔の際に気にされていた頬のボリュームはどうでしょう。

今回、目の下の凹みを改善するようには注入しましたが、ボリューム感は変えないように注入したため笑った時でも頬のボリュームの変化はありません。

 

この症例では若い方のクマ、ほうれい線のお悩みを改善するような注入方法をご紹介しました。

次はもう少しエイジングが進んで全体的なたるみを気にされていた方の症例です。

 

 

50代 女性

 

 

こちらの症例は、特にクマ、ほうれい線を気にされていましたが、全体的にたるんだ感じを改善したいというご要望でした。

先ほどの症例でもクマを気にされていましたが、こちらの症例での「クマ」と先ほどの症例の「クマ」は違うことがわかりますか?

先ほどのクマは、骨格的な上顎骨の後退による骨のボリュームロスが主な原因でした。こちらは、エイジングに伴う上顎骨のボリュームロス、そして深層の脂肪萎縮、眼窩の骨の広がりや眼輪筋自体の緩みとその靭帯の緩みより眼下脂肪の突出が見られます。

同じ「クマ」というお悩みでもその原因や症状は違いますので、それぞれに合った注入をしていく必要があります。

 

また、パッと見た時は印象が少し疲れたように見えますが、これもボリュームロスやたるみが影響しています。

では、こちらの注入箇所はどうなったかといいますと、

 

トータルで4cc注入しました。

 

結果です。

 

 

外側に入れた事で上側面に引き上がり、目の下のたるみを下からしっかり支えるように頬のボリュームを出した事でクマが改善しました。その両方の部位の注入効果でほうれい線も浅くなり、こめかみに注入したヒアルロン酸の効果で目がパチっと開きました👀

 

 

頬骨の下のコケ感がなくなり、目の下の凹み改善したことでゴツゴツした感じが取れました。ほうれい線も浅くなり、下顔面には注入していないにもかかわらずマリオネットラインやガタガタしていたフェイスラインも改善しています。

 

こちらの症例では1例目よりエイジングで骨や脂肪の萎縮が進んだ症例でした。

このボリュームロスを補う様に中顔面にヒアルロン酸を入れていくのは、家でいうと基礎工事の様な部分。

骨、脂肪、靭帯をしっかりとした構造に戻してあげることで、地震にも嵐にもびくともしない強い家を作るように、お顔も重力に負けないように補強することができます。

 

ヒアルロン酸治療は家作りに例えられますが、まずは土台をしっかりと補強する基礎工事にあたる中顔面の注入、その後に外壁や屋根などの輪郭を作る様に、輪郭形成にあたる下顔面の注入を行います。

こうして家としてのしっかりした箱ができたら、内装で素敵な家へとしていきますが、お顔も最後にパーツや細かい部位を整える様に注入していくと、ナチュラルで美しいお顔になります。

 

家の基礎工事をしっかりせずに、不具合が起きたら治すという事を繰り返すとしょっちゅう修理をしなければいけなかったり、つぎはぎだらけの美しくない家になってしまったりします。

お顔も同じことが起こりますので、まずはしっかりと土台から作り、バランスを見ながら全体的に整えていくことをおすすめします

 

 

 

≪ブログ監修≫

KUMIKO CLINIC

医師 橋本繭子
プロフィール

 

 

 

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