こんにちは、橋本です

 

徐々に寒さが増してきて薄手のコートが厚手のコートに変わる日も増えてきました

それでもまだ日中は暖かい日も多く、そんな日は我が家の窓はフルオープンになっています

 

我が家はベランダでハーブ類🌿を育てているのですが、先日寒くなってきたのでベランダの窓を閉めようとしたところ、無法地帯と化していたミントが食い荒らされているのを発見しました

たいして手入れもしておらず、ほぼ野生のミントではありましたが、時々料理などに使っていたので一人でベランダでギャーギャー騒いでいました。

 

そうしたらなんと、犯人が目の前に現れたのです。犯罪心理学的にも犯人は現場に戻ると言いますが、やはりノコノコと現れました

 

口元に証拠の葉っぱをつけ、鼻からも口からも清涼感溢れるフレッシュブレスを漂わせながら100%犯人なのにもかかわらず、200%の力でしらばっくれる姿にもはや笑うしかありませんでした

 

そんな我が家の愛犬ですが、以前インスタでシワの解説にも登場しました。見ての通りシワシワなのですが犬だからかわいいですまされますが、人の顔にこれほどのシワがあるとおそらく治療をしたくなる方が多いかと思います。

 

というわけで、今日のテーマはシワの治療にも使用する「ボトックス」についてです💉

 

「ボトックス」と呼ばれることが多いですが、実はこれ、製品名なのです。正式名称はボツリヌストキシンといいます。その中でアラガン社が製造しているボツリヌストキシンにボトックスという製品名がついています。

 

なぜ全てのボツリヌストキシンが一般的にボトックスと言われているかというと、このアラガン社のボトックスこそがFDAが最初に承認した製品であり、その他のものはボトックスの後発品であるからだと思います。

日本でも承認されているボツリヌストキシンはアラガン社のボトックスだけです

 

当院ではアラガン社のボトックスのみを扱っています。承認品であるメリットはその安全性と効果の保証であり、

人の体に注入する物ですので、安全性は一番に考慮するポイントでもあります。

 

ではボトックスについて、もう少し掘り下げて見ましょう👇

ボトックスはアセチルコリンという物質の放出を阻害し、筋肉の動きを止める作用と、汗腺にも働き汗を止める作用もあります。

 

ですので、ボトックスの主な効果としては３つ

１． 表情ジワの改善

２．肥大した筋肉の萎縮

３．多汗症治療

 

それぞれ詳しく見ていきましょう👀

 

まずは表情ジワ改善から

表情ジワができる原因としては、表情筋は皮膚についていることが多いため筋肉の動きに合わせて皮膚にシワができます。

 

顔の筋肉は上に引っ張られる挙上筋と下に引っ張られる下制筋があり、この様に動きます。

この筋肉の動きに合わせてそれぞれの部位にシワができてきます。

 

では、それぞれの部位別にお話ししていきます。

 

 

１．額

額は前頭筋の動きでシワができます。これをしっかり止めてしまうと瞼が重くなったり二重の幅が狭くなったりします。それを防ぐためには眉上1cm以内の注入は避けていきます

シワの深さやできる部位には個人差があるので、しっかりと額を動かしてシワのより方をみてから実際には注入箇所は決めていきます。

 

実際の症例をお見せします⬇️

シワをしっかり止めすぎずマイルドに止めることで、額の動きを残しつつ気になるシワが止まり自然な印象になっています。

 

 

２．眉間

眉間にシワがよると不機嫌そうだったり不安そうに見えたりとネガティブな印象になりやすいので治療される方も多い部位です。

眉間のシワは皺眉筋が内側下方に引っ張られることでシワができます。

 

眉間の外側の筋肉が強い方は内側の動きが止まることで眉山がMr.ビーンのように上がってしまうことがありますが、その場合は眉山の上（✖︎部位）にほんの少しだけボトックスを打つことで改善します

 

こちらも症例をお見せします。

こちらの患者様は眉上が上がりやすい方でしたので眉上にも少量注入し、自然にシワが止まっています。

 

 

３．目周り

目周りには眼輪筋というドーナツ状の筋肉がありこれが内側に向かって収縮しシワができます。

目周りをしっかり止めてしまうと笑いにくくなったり表情がなくなってまうため、目周りのシワの状態を見て深さを変えて打ったりとシワを止めすぎないようにしています。

 

ではこちらも症例をご紹介します⬇️

笑った時などに目周りが少し動くぐらいの余力を持たせつつも、シワは止まるようにしたいですね。

ナチュラルな印象を残すためにもしっかりシワの状態を見ながら少量ずつ注入することをおすすめします

 

 

４．鼻根・バニーライン

鼻周り、口周りは筋肉が密集してたくさんあるため、バニーラインがしっかり出る方は一つの筋肉が原因ではないことがありますが、主に鼻根筋、鼻筋がギュッと寄ることでシワになります🐰

鼻の外側の方を攻めていくと口が動かしにくくなってしますことがありので、バニーラインの注入の際はどこの筋肉が原因なのかを動きを見ながら関係のない筋肉に打たないよう見極めていくことが大切です。

 

ではこちらも症例です⬇️

しっかり入っていたシワが笑った時でもくしゃっとならず上品な笑顔になります。

笑顔になった際に出るシワはあまりしっかり止めすぎてしまうと表情が乏しくなることがあるので気をつけなくてはいけないポイントです☝️

 

 

５．口周り

口周りの縦ジワは口輪筋というドーナツ状の筋肉が内側にギュッと収縮することで出ます。口をすぼめる動きが多い方に多く、しっかり止めすぎるとストローで吸いにくくなったり、麺類が食べにくくなります😙

 

口周りのボトックスはシワを止める効果だけでなく、唇を反転させる（lip flip）効果もあるため唇をふっくら見せたり人中を短く見せる効果もあります。

 

また、他の筋肉に比べ動きの多い部位になるためボトックスの効果が切れるのがやや早いこともあります。

 

 

6．おとがい

顎にできる梅干しジワですね。

オトガイ筋の緊張で出ますが、若い方でも出る方はいますが年齢とともに下顎骨が萎縮するとおとがい筋が緊張しシワができることがあります。

こちらもしっかり止めすぎると口が閉じにくくなることがあります

 

では症例です⬇️

 

顎の形が整いリラックスした印象になりました

 

 

以上、表情ジワへのボトックス効果についてザッとお話ししました。

次は肥大した筋肉の萎縮についてです💪

 

が、だいぶ息切れしてきましたので続きはまた次回じっくりとお話ししたいと思います

それでは皆さん、良い週末を〜

 

 

 

≪ブログ監修≫

KUMIKO CLINIC

医師　橋本繭子
＞プロフィール

 

 

 

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