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【Dr.Yuhi blog】HIFU(ハイフ)とRF(高周波)の違いって❓
2023-09-03
2023-09-07
みなさまこんにちは
9月に入りましたが、まだまだ厳しい残暑が続きそうですね
近所に新しくジェラート屋さんがオープンし、アイスに目がない私は毎日帰り道に店内に吸い込まれそうになる自分と格闘しています
そこで我慢できても、夕食後に結局ストックしているアイスを食べちゃうので、我慢した意味があるようなないような‥
美味しいアイス屋さんをご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてくださーい
さて、先日、銀座にあるレイクリニックの衣原先生をお招きして、HIFU:High Intensity Focused Ultrasoundと新メニューの高周波機器(RF)ボルニューマーの勉強会をしていただきました
当院ではたるみ治療として、HIFU、ヒアルロン酸注入、糸リフトなどを患者様のお顔の状態やご希望、ご予算、ダウンタイムの許容範囲などを考慮して提案していますが、正直なところデバイスでの治療は美容のご経験がない方でも抵抗なく受けていただける反面、なかなかインパクトのある効果が出しづらい印象がありました
この勉強会の前までは‥
どんな機械もそうですが、それぞれの医師に色々な考え方があり、その考え方によって照射方法も異なります
これまでもお顔立ちや解剖学的な分析を踏まえてHIFUを照射していましたが、衣原先生のお考えを聴きながら、ほほぅ〜と目から鱗の発見がたくさん
自分の知識の整理も兼ねて、本日はHIFUと高周波(RF)について、その違いや適応について簡単にまとめたいと思います
その前にまずは「たるみ」のプロセスについてのお話しを
お顔は、深い所から骨、筋肉、脂肪、皮膚という層構造をしています
老化により骨が痩せ、脂肪は萎縮して下垂し、皮膚の支持構造である真皮・支持靭帯・SMAS(後述します)が弛緩し脆弱化することにより、輪郭の崩れ「たるみ」を生じます
このように老化に伴い全ての層がそれぞれ変化を起こすため、
ひとことに「たるみ」といっても、各層がどのように変化していてどこにアプローチするのが最適かを、一人一人考えながらアプローチしていくことがとても大切
骨の痩せはヒアルロン酸での治療が主体となりますが、今回のテーマ、HIFUやRFはそれぞれの熱特性により、
HIFU→真皮~SMASまで
RF→真皮~脂肪まで
をターゲットにしています
支持靭帯やらSMASやら聞き慣れないワードが出てきているので、簡単にご説明
支持靱帯は、橋本先生のブログから画像をお借りすると、お顔のこのような箇所に存在しています👇
この支持靱帯とは骨膜から皮膚につながる強靭な線維性の結合組織で、家の建築に例えると支柱のようにお顔の構造を支えています
SMAS(Superficial Musculoaponeurotic System;表在性筋膜)とは、浅層脂肪と深層脂肪の間にある薄い膜のような組織で、
頭(帽状腱膜)〜額(前頭筋)〜こめかみ(浅側頭筋膜)〜首(広頚筋)と連続しながらお顔の広範囲に面状に存在しています
家の建築で例えると支持靱帯が支柱だったのに対して、SMASは床です
(最も基礎となる土台は骨ですね
さらに骨組みができた家をさらにしっかり支える屋根や外壁に当たるのが真皮です
床も支柱も屋根や外壁も、どの構造も家を支える(=たるみにくくする)のに非常に重要な要素
つまり、加齢によって支持靱帯やSMASに弛みが起こると、お顔の軟部組織を支えきれなくなり、結果たるみが生じます
そーゆーことなら支持靱帯やSMAS、真皮の弛みを引き締めてあげればたるみが改善するんじゃない!?
とゆーことで、HIFUとRFの登場です
HIFUとRFはどちらも熱入れの治療ですが、加熱方法と熱の温度に違いがあります
HIFUは均一な深さに一直線状に点状に限局した60度以上の高熱を発生でき、
RFは表皮から皮下脂肪まで全体にゆっくりと熱を発生させ、大きな容量に効率的に熱だまりを作ります
料理で言うと、HIFUは高温調理、RFは低温調理🍳
塊肉を強火でジュッと焼くか、内部までゆっくりじっくり加熱して柔らかく弾力のある仕上がりにするか、そんなイメージです
この違いにより、結論からざっくり言うと、
HIFU→主にSMASを引き締め、フェイスラインをスッキリさせたり、リフトアップ効果
RF →主に支持靱帯の引き締め・浅脂肪層の線維性の隔壁の引き締めにより下垂した頬の脂肪の位置改善
皮膚のタイトニング、肌質改善効果
こんな風に効果の出方を考えていただくと良いかと思います
ちなみにHIFUは深度の異なる3つのカートリッジがあり、一番深いものでSMAS、その次は脂肪、一番浅いもので真皮がターゲットになるので、
SMASの引き締め以外にも、皮下の脂肪の引き締めや皮膚のタイトニングの効果も得られます
が、前述の熱特性の違いにより、浅い層の変化はやはりRFの方が勝る感じがしています
この様に治療のターゲットとする層が異なるので、お顔の状態によってHIFUとRFどちらが適応なのか、
もしくは両者とも適応なのかを見極めが大切
ボルニューマーによるRF治療が向いている方は、真皮・皮下の弛みがある方、例えば、
☑️口元の弛みやほうれい線が気になり始めた20代後半〜30代の方
☑️40代以降ではフェイスライン自体は大きく乱れていないものの、頬の位置が下垂している方、お口周りに少しもたつきがある方
☑️まぶたの皮膚自体に緩みによるかぶさりがある方
☑️頬のたるみをなんとかしたい
☑️肌のハリ、弾力が欲しい
ウルトラフォーマーによるHIFU治療が向いている方は、
☑️フェイスラインが崩れている方
☑️全体にお顔に脂肪のボリュームが多く、たるみが気になる方
☑️まぶたが額から大きく下がってきている方
☑️顎下やフェイスラインに脂肪が下垂してきてボリュームを作っている方
こんな風に思っています
HIFUの適応のチェックテストとして、患者さんの頬上を指で引き上げてみると、
中顔面や下顔面の深部が上方へよく引き上がる
首周りのフェイスラインも一体となって動く
そんな動きが見られたら、HIFUにより改善が期待できるかと思います
ちなみに私はたるみ自体は強いわけではないのですが、このチェックテストをしてみると、
首周りのフェイスラインも一体となって動き、
頬の脂肪は下垂して、頬の丸みのラインが少し崩れていたので、
HIFUとRFを併用して行ってみました
直後の変化をわかりやすくするために、右半顔(画像では向かって左側)だけHIFUとRFを行った写真です
ぱっと見でもなんとなく右半顔の方がスッキリ引き上がっている感じがわかるかな〜と思います
実際に自分で鏡で見ても、なんか上がった!そして目が開きやすい!と思いました
直後の変化をわかりやすく示してみると、
目周りが引き上がり開眼しやすくなり、
頬にうっすらあったゴルゴラインが目立たなくなって頬の輪郭がスムーズになり、
口角が上がり、
顔の横幅が確実に狭くなっています
HIFUやRFの効果は1ヶ月後くらいからしっかり出て来るので、
また照射1ヶ月後の比較写真は追ってブログでもお見せしたいと思います
一人一人のお顔の状態を的確に分析し、正確な解剖をもとにターゲットレイヤーをしっかり意識した照射をしていくことで、機械系の治療で出せる効果が格段とUPすると思います
とはいえ、先ほども述べたようにお顔のたるみの根本的な原因は土台となっている骨の痩せですので、ボリュームロスが強い方はヒアルロン酸での調整が必要だったり、
逆に輪郭の乱れを生じさせているお顔の脂肪が多い方は、脂肪減少効果の高いクールスカルプティングやクラツーαでのボリュームの調整が必要だったりします
なんとなーくHIFUと高周波RFの違いのイメージが湧いたでしょうか?
たるみの症状は皮膚や脂肪、骨格の状態によって一人一人異なるため、それぞれの症状に合った治療選びが必要です
お気軽にご相談くださいね
≪ブログ監修≫
KUMIKO CLINIC
医師 山岡悠飛
>プロフィール
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