1. ヒアルロン酸注入後1か月の変化
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Vol.04
KUMIKO式エイジングケア~美人を作るには「形・色・艶」~

ヒアルロン酸注入後1か月の変化

2022.6.3

前回はヒアルロン酸注入とボトックス注入後のダウンタイムの様子をお伝えしましたが、今回はダウンタイムが終わり1か月後の効果のを評価してみましょう

注入して1か月後の様子を画像診断装置ベクトラ3Dで評価していきます

注入後1週間は内出血などのダウンタイムが出る可能性の時期ですが、それらが消えてボトックスの効果も出揃い2週間目位からお顔の調子が整ってきます。今回はそのBefore&Afterをベクトラ3Dという画像診断装置を用いて評価していきます。まずは臨床写真です

 

 

 

ほうれい線やマリオネットラインが薄くなったのとフェイスラインの不整が整ったのがお分かり頂けるでしょうか?また頬の側面やこめかみのコケも改善し、頬中心部の位置も高くなっています

リフトアップの様子をチェック!

次にリフトアップしている様子を画像で表してみました。この画像はBeforeとAfterで毛穴の様な座標軸をなるものを決めてそれがどの方向にどれだけの距離(ミリ単位)移動したかを見るものです

 

 

スワイプして拡大してみてください。口周りから頬にかけて斜め上方を矢印が刺し示しており、その移動距離は最大で4ミリです。左右共に矢印は斜め上方を示していますが、右側が特にその移動(リフトアップ効果)が高い様です。お顔の変化は、mm単位の変化ですが、数ミリリフトアップするだけでも大きく印象が変わってきます。

ヒアルロン酸と注入する前と後でボリュームの変化を見ていきましょう

ヒアルロン酸注入を行う前と後でのボリュームの変化を表した図です。青い部分がボリュームが増えた部分、暖色系の部分がボリュームが減った部分です

こめかみや頬の側面、頬の中心部はボリュームが増え、口周りはボリュームが減っています。また顎先は前方への突出を形作りましたのでボリュームが増えています。これらから言える事は、加齢と共にボリュームが落ちてくるこめかみや頬の中心、頬の側面にボリュームを増やすことで、口周りのボリュームが減った(下垂によって下に移動したボリュームが減った)という事が分かります。

ヒアルロン酸を入れて顔は大きくならないの?

ヒアルロン酸注入を行うとお顔が大きくなると心配される方がいますが、注入前後でその様子を見ていきましょう。コチラも拡大してみてください。

 

 

これは施術前後で2枚の画像を重ねその差をトレースしています。面積として大きく変わったのは、顎の先端部分。これは前方への突出を作った部分です。顎の骨は加齢と共に後退して顎先は短く平坦になっていきますので、それらを補うように少し前方へ突出させくびれを作ってあげると美しい顎のラインに変化します。斜めからのビューを見て頂くと頬の側面やトップの位置は、必要以上の面積の増加は出ていません。つまり、先にお示したボリュームの移動は、足りなかった部分のボリュームを補う事で下垂して落ちたボリュームを「必要な位置に戻した」という事になります。

ヒアルロン酸で顔面を吊り上げる!?ポイントは?

今回のモデルさんで用いたヒアルロン酸で行うリフトアップのテクニックを少しご紹介します。ヒアルロン酸はシワや溝を埋めるための充填剤という認識をされている方もいらっしゃるかもですが、それだけではありません。昨今では、骨のボリュームロスを補ったり、また顔面を支える靭帯をサポートする事で緩んだハンモックをピンと張り吊り上げる様な効果も出すことができます。そのポイントは、アンカリングポイントと呼ばれていますが、主に顔面の側面に位置します。

 

この図は、顔面を縦に3分割して加齢によってボリュームが減る部分とそうでない部分を示していますが、Aの顔の側面は萎縮してボリュームが落ちますが、その隣の真ん中B部分は重く下垂していきます。それにより、Bにはほうれい線やマリオネットラインといったエイジングのサインが現れてきます。Aの部分の失った分のボリュームをしっかりと補ってあげる事で下がったBの下垂した構造物を吊り上げる効果があります。今回のモデルさんで言うと

この赤丸の部分のボリュームやサポートを行ってあげることで全体の吊り上げ効果が生まれました。まず最初にヒアルロン酸でアンカリングポイントとなるこの部分をしっかりとサポートしてい上げる事で、ほうれい線やマリオネットラインを一段薄くし、その後直接溝を埋める様に注入していきます。この様な手順を踏むことでバランスの良いお顔立ちを作る事ができます。この方は萎縮に伴うたるみが強く使用したヒアルロン酸は12本と多くなりました。今回は費用は頂かずモニターさまという枠での施術でしたので結果重視で製剤を使用しましたが、実臨床では患者様のご予算に合わせ使用する本数を決めていきます。その際には決められた本数で最大限効果が出るところを選んで、何度かセッションを分けてお顔全体を仕上げていきます。

今回は、画像診断装置をを用い、また注入のテクニックも併せて少し難しいお話をしました。昨今ヒアルロン酸注入のテクニックは日々進化しています。ヒアルロン酸を入れてパンパンになったお顔を❝Over filled Syndrome❞入れ過ぎ症候群などと呼ばれています。これは単に注入したヒアルロン酸の量の問題ではなく、間違った部位や深さに過剰な量を入れてしまった結果起こることです。ヒアルロン酸注入は老化の原因となる理に適った場所に適切な量を適切な方法で注入すると、単に若返るだけではなくより美しく(スリムにシャープに)、そして印象までもを変える。そんな効果を生み出す治療です。これからヒアルロン酸注入をお考えの方や過去に受けられてあまり効果を感じられなかった方の参考になれば幸いです。

下島久美子(しもじまくみこ)先生

医師。金沢医科大卒業後、杏林大学第一内科に入局。都立広尾病院、美容系クリニック等を経て、2014年東京・日比谷にKUMIKO CLINIC(クミコクリニック)を開設。注入治療と痩身治療を主軸に美容皮膚科メニューを幅広く扱う。